ニュージーランド航空の航空プログラム責任者ケリー・リーブスは、同社では‘can do’(実現できる)を重要な価値の一つとして捉えており、エコノミー「スカイネスト」試作品はその具体例であるとして、次のように話している。
「ニュージーランド航空では、継続的に『実現できる』という姿勢を育み続けています。私たちは大胆であること、新しいことに挑戦することを恐れません。問いを投げかける時、『これを行うことはできるか?』ではなく、『お客様のためにこれを行うのは正しいか?』、そしてそうであれば『どうやってこれを行うか?』という姿勢でいます。
私たちは優れたアイデアを取り入れ、環境、市場、そして社員やお客様に役立つイノベーションを生み出し、提供しています。その力が、私たちに優位性を与えているのです」
リーブスは、エコノミー「スカイネスト」の開発や、当局から必要な認可が下りるまでに乗り越えるべきハードルは、エコノミー「スカイカウチ」とは比較にならないほど高い、と話す。
「しかし、それは追求する価値のある目標であり、世界中すべての航空会社のエコノミークラスで旅をするお客様にとって、ゲーム・チェンジャーになる可能性がある目標だと、私たちは考えています」
エコノミー「スカイネスト」の仕様(予定)
配置位置:機内のエコノミー・キャビン内に配置されるが、正確な位置は未定。
格納台数:最大6基のスリープ・ポッドの格納が可能
サイズ:全長200cm以上、肩部分の幅58cm以上
サービス:各スリープ・ポッドでは、フルサイズの枕、シーツ、毛布、耳栓に加え、プライバシーカーテン、睡眠用に設計された照明を搭載する予定。個別の読書灯やデバイス用USBコンセント、換気機能などその他の機能も検討中。
ニュージーランド航空について
1940年に設立された国際航空会社。ニュージーランド国内をはじめ、アジア太平洋を含む19ヶ国50都市以上への直行便を運航し、スターアライアンスに加盟している。日本からニュージーランドへ直行便を運航する唯一の航空会社でもある。ニュージーランド国内は玄関口のオークランドを中心に約20都市を結び、また、全日空とのコードシェア便により、日本各地からの乗り継ぎも便利。同社は、AirlineRatings.comの「エアライン・オブ・ザ・イヤー」(2014年以降6度目)、「ベスト・プレミアム・エコノミー」(2014年から6年連続)や、2017年に新設されたトリップアドバイザー「トラベラーズチョイス™世界の人気エアライン」をはじめ、毎年数々の賞を受賞しており、安全性、定時性、サービスのクオリティ、環境への配慮など様々な面で高い評価を受けている。