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そうした誕生したエーデイは、アスレジャーにヒントを得た当初のベーシックスコレクションから、ニット、サテン製品、ドレス、トラベルウエアなど、少しずつ製品群を拡大。この2月には、ストレッチ性と防しわが特徴の初のスーツラインも追加した。

移ろいやすいことで知られるファッション業界への投資には懸念がつきものだが、エーデイは秩序だったやり方で新製品を投入しているため、投資家のそうした懸念は和らげられている。

「多くのVCは、ファッション業界への投資には不安を感じたり、神経質になったりします。巨額の資金を必要とし、競争が激しいからです」とダウニング・ベンチャーズのパートナー、キャシー・グロモトカは言う。「私たちがエーデイについていいと思ったところは、彼らには熱狂的なファンがついている点です」。グロモトカによると、エーデイは19年半ばに黒字化を達成している。

そうしたファンを開拓するうえでエーデイが重視しているのは、顧客に商品づくりに参加してもらうことだ。時には、試作品を公開した後にその意見を取り入れることもある。例えば、人気の「サムシング・ボロード・シャツ」は17年2月のお披露目以後、スリットの位置を下げたり、ボタンを調整したり、生地をリサイクルのものに切り替えるなど、10数カ所の変更を加えている。

エーデイは新たに調達した資金を、在庫の拡充に充てる計画だ。同社の製品はすぐ品切れになることが多く、それが成長のペースを上げるうえでネックになっているという。資金はこのほか、リサイクル生地の採用拡大に向けた投資にも振り向ける考えだ(「アップ・イン・ジ・エアー・ジャケット」など、一部の製品ではすでにオリジナルのリサイクル生地を用いている)。

「私たちは二人とも、バックグラウンドが金融とテクノロジー、ベンチャーキャピタルだったので、正直、ファッションを生み出すことにはあまり詳しくありませんでした。ですが、いろいろなデータを基に商品をつくり出すことには通じていたんです」とヒーは説明する。

自分たちの「スローファッション」という考え方について、ヒーはこう語っている。「思うに、私たちはほかのブランドとは異なる道筋を描きたかったのでしょう。詰まるところ、私たちの会社は長期的に存続することを目的としているからです」

編集=江戸伸禎

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