【レポート】ソニーが5G対応スマホ発表、エンターテインメント目線での5Gを考える

SONY初の5G対応スマートフォン「Xperia 1 II」

ソニー/ソニーモバイルコミュニケーションズが、5G対応のAndroidスマートフォン「Xperia 1 II(エクスペリア ワン マークツー)」を発表した。日本を含む世界の国・地域で提供されるグローバルモデルであり、エントリーモデルの4Gスマートフォン「Xperia 10 II(エクスペリア テン マークツー)」とともに2020年春以降に発売される。

Xperia 1 IIは、ソニーがコンシューマ向けに初めて提供する5Gスマートフォン。5Gの高速・大容量なモバイル通信を生かした次世代エンターテインメント端末と位置付けられており、高品位な画像と音のコンテンツを楽しむための機能向上が図られている。

リアカメラは16mm広角(F2.1/1200万画素、デュアルフォトダイオード)と70mmズーム(F2.4/1200万画素、PDAF)、24mm標準カメラ(F1.7/1200万画素、デュアルフォトダイオード)のトリプル構成。被写体の測距などに利用される3D iToFセンサーも搭載される。カールツァイス製のレンズは「T*(ティースター)コーティングが施され、レンズ内反射を抑えたクリアな撮影を可能にした。

ソニーの一眼レフカメラ「αシリーズ」で培われた技術を導入


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リアには3基のカメラと3D iToFセンサーを搭載(上から16mm広角、70mmズーム、3D iToFセンサー、24mm標準)

Xperiaシリーズとしては初めて、ソニーの一眼レフカメラ「αシリーズ」で培われた技術を導入。AF/AE追従20コマ/秒という高速連写機能は、毎秒60回のAF/AE演算を行うことで、動きの速い被写体にもフォーカスを合わせ続ける。素早く動く人間や動物の瞳にフォーカスが追従する「リアルタイム瞳AF」にも対応する。シャッタースピードやISO感度の調整など本格的なマニュアル撮影を楽しめる「Photography Pro(フォトグラフィープロ)」も、αシリーズの操作性を継承している。

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人間や動物の瞳にフォーカスが追従する「リアルタイム瞳AF」に対応 写真提供=ソニー

4K/HDR対応の6.5インチ有機ELディスプレイは、パネル性能は60Hz駆動と据え置きながら、フレームが切り替わるタイミングで電圧を上げることで残像を低減、90Hz駆動に相当する高品位映像を実現した。
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文・写真=海上忍

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