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3.5mmステレオ端子が復活


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3.5mmステレオ端子が復活、サンプリングレート変換なしにHDストリーミングを楽しめる

オーディオ機能も強化。3.5mmステレオ端子が復活、最大192kHz/24bitのハイレゾ再生をイヤホンを挿すだけで楽しめる。Android OSの基礎部分に手をくわえることで、Mora qualitasやAmazon Music HDなどのハイレゾストリーミングサービスもSRC処理なしのビットパーフェクト再生が可能になった。ソニー独自の高音質技術の最新版「DSEE Ultimate」も搭載される。

端末としての基本スペックも一新。SoCには、クアルコムのモバイル向け最上級ライン「Snapdragon 865」を採用。メインメモリは8GB、ストレージは128GBと256GBの2種類がラインアップされる。5Gモデムは6GHz帯以下の周波数(Sub-6)のみをカバー、グローバルモデルとしてはミリ波には対応しない。

Xperiaシリーズ初の5Gモデルはソニーらしい製品


シャープに続き発表された本邦メーカーの5G対応スマートフォンは、祖業が音響機器のソニーらしい「オーディオ&ビジュアル」にこだわった製品。ちょうど1年前のMWC(モバイル・ワールド・コングレス、世界最大のモバイル関連見本市)で発表されたフラッグシップ機「Xperia 1」のコンセプトを踏襲、新機能の多くはエンターテインメント用途に振り向けた形だ。

5Gにはすでに活用が進んでいる6GHz以下の帯域(Sub-6)と、光に近い特性を持つ28GHz帯(mmWave、ミリ波)の2種類が存在するが、Xperia 1 IIはミリ波に非対応。ミリ波のほうが高速化の恩恵を受けやすいが、本モデルでは採用を見送っている。

ソニー担当者によると、「5Gはダウンリンクとアップリンクで使い方が異なる。ダウンリンク(下り回線)の帯域拡大はメディア再生に、アップリンク(上り回線)の拡大はコンテンツ制作にメリットがある」という。ダウンリンクはコンシューマ向けの「B to C」、アップリンクは放送システムなどプロ向けの「B to B」で本領を発揮するというのだ。ミリ波システムの実装は難易度が高くチップコストも嵩むが、B to Bならば話は変わる。

Xperia 1 IIとあわせて開発発表が行われた「Xperia Pro」は、その発想に基づき設計されたスマートフォン。基本的にはXperia 1 IIをベースとしており、リアカメラは同等だが、ミリ波対応によりアップリンク速度を確保。HDMI入力端子を装備し、カムコーダーや一眼レフカメラのモニターとして利用できる。放送/映像制作の現場向けであり、同市場で圧倒的シェアを有するソニーならではの発想といえる。

Xperiaシリーズ初の5Gモデルは、「技術に裏打ちされたクリエイティブ・エンターテインメント・カンパニー」を標榜するソニーらしい製品。プロ向けの「Xperia Pro」と照らし合わせることで、5G時代のデジタル・エンターテインメントの姿が透けて見えてくるような気がする。

文・写真=海上忍 

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