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イーロン・マスク(by gettyimages)

宇宙開発事業を手がける「スペースX」、電気自動車の製造販売会社「テスラ」共同創立者兼CEO、太陽光発電事業のソーラーシティ会長を務めるイーロン・マスク。

映画『アイアンマン』のモデルにもなった彼の成功の側にはいつも、華麗な経歴を持つ家族の存在があった。

起業家イーロン・マスク


イーロンは1971年、南アフリカ生まれ。99年に「X.com」を設立し、電子決済サービスを開発。ネット決済の仕組みを大きく変えた。X.comは「ペイパル」へと社名を変え、2002年に売却。

その資金で立ち上げたのが、宇宙開発事業を展開する「スペースX」と電気自動車の製造販売会社「テスラ」だ。06年には太陽光発電会社「ソーラーシティ」を設立し、2019年時点での総資産は約236億ドルにのぼる。

母親の教育方針


イーロンを育てた母親の名は、メイ・マスク。栄養士とモデルとしてのキャリアを持つ。

70代になった今も現役モデルを貫き、17年にはスワロフスキーのクリスマス広告キャンペーンのモデルに起用された。母親がフルタイムで働く姿を見てきたメイは、自身も勤勉に働いた。息子・イーロンは、シングルマザーだった彼女の栄養士の仕事を幼い頃から手伝っていた。

メイは、イーロンの宿題については自己責任としてチェックはしていなかった。進路に責任を持たせるため、進学先の大学も本人の意思に任せたという。ハードワーカーとしても知られるイーロンの仕事と向き合い方は、母親の教育方針も影響しているのだろう。

12歳で自作ゲームソフトを売却


イーロンはエンジニアだった父の影響で、10歳の時に独学でプログラミングをマスター。12歳で宇宙をテーマにしたゲームソフト「ブラスター」を開発し、そのコードを500ドルで南アフリカの雑誌「PC and Office Technology」に売却した。彼の宇宙を志す事業は12歳の頃から始まっていたのだ。

ペンシルバニア大学では経済学と物理学の学士号を取得しており、在学中からインターネットや宇宙への関心は高かったという。その後95年にスタンフォード大学院に入学するが、わずか2日で退学した。

兄弟で「Zip2」設立


スタンフォード大学院を退学したのは、弟キンバル・マスクと「Zip2」を立ち上げるため。同社を設立した95年は、マイクロソフトがインターネット接続機能を搭載した「Windows 95」を発売した年でもある。

Zip2はニューヨーク・タイムズを始めとする有名新聞社のWebサイトへ、街の旅行情報などを提供するサービスを展開していた。99年には、コンピュータ製造企業の「コンパック」に約3億ドルで売却。

キンバルはニューヨークの料理学校で勉強した後、ビストロ「キッチン・ボールダー」をオープン。現在は、農業ソリューションを提供する「スクウェア・ルーツ」を運営している。

また、妹のトスカ・マスクは、エンターテインメント会社を経営。従兄弟のピーター・ライブとリンドン・ライブ兄弟は、太陽光発電会社「ソーラーシティ」の設立に携わった。

文=齋藤優里花 写真=gettyimages

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