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5Gが拓く未来


PESTという4つの視点から、今後の通信業界の変化を見立ててきましたが、そこから浮かび上がるひとつの未来像としては、消費者の生活圏や、スタジアムのような特定のフィールドのような限定された現実空間の価値を、デジタルの力によって高めるというチャレンジがなされると予想されます。

特定のフィールド内で流通するデータは、インターネットへと広がる前に処理することができるように、限定された空間でデータを扱うというスタイルは、機密保持やプライバシー確保の観点からも有効となると考えられます。

4G時代を席巻した、GAFAに代表されるデジタルプラットフォーマーは、制限のないデジタル空間で飛躍的な成長を遂げました。これらのデジタルプラットフォーマーはデジタル空間の課題解決においては、今後も大きな存在感を発揮すると思いますが、現実空間にはまだまだ課題が残されています。

5Gの時代には、特定の地域や特定のフィールドといった、現実空間に根ざした課題をデジタルの力で解決する、新たなプレイヤーが台頭する未来が期待されることでしょう。


亀井卓也 ◎ 野村総合研究所 ICTメディア・サービス産業コンサルティング部 テレコム・メディアグループマネージャー。情報通信業界における経営管理、事業戦略・技術戦略立案、および中央官庁の制度設計支援に長く従事し、政策やテクノロジー、ビジネスの動向に精通。情報通信業界をテーマとしたメディア出演・新聞連載・雑誌寄稿および講演多数。近著に「5Gビジネス(日本経済新聞出版社)」。


亀井卓也
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文=亀井卓也

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