普通じゃない普通の女性たちの海外挑戦

自分の靴のブランドを持つカリ・シャウドリーさん

カナダ生まれのカリ・シャウドリーは10年以上のキャリアを持つ女性だ。その間、彼女は住んでいる国を3回、職業を2回変えている。最初は金融業界、そしてファッション業界へ。今では自分の靴のブランドを持っている。

2つの業界の意外な共通点やキャリアを積んでいくためのアドバイスについて教えてもらった。



━━シャウドリーさんは金融業界でキャリアをはじめました。きっかけはなんだったのでしょうか?

私のルーツはインドにありますが、カナダのトロントで育ちました。全国のトレーディング・コンペに参加して2位になったことが金融に興味を持ったきっかけです。トレーディングは得意な数学や自分でやるリサーチをいかせば、成果につながることに惹かれました。

大学卒業後、スコシア・キャピタルというカナダの銀行に「エクイティ・デリバティブ・アナリスト」として入社しました。スコシア・キャピタルは投資銀行にしては小規模な銀行だったので、大きな銀行で感じるようなプレッシャーを感じることなく学ぶことができました。

また、他の銀行員から仕事について学ぶこともできましたし、いい仕事をした時にはたくさんの人に認めてもらえました。大きな会社だとなかなか難しいと思います。この銀行は私にとって最高の「出発点」でした。

2007年にリクルーターの紹介でメリルリンチに転職し、ニューヨークに引っ越しました。最初の1週間でニューヨークという街の本質がよくわかりました。

ニューヨーカーはよく働いてさらによく遊びます。トロントと比べてニューヨークはなんでもスケールが大きかった。契約規模が大きい、パーティも大きい、人の生活も派手でした。

ある時、女性トレーダーが締め切りに間に合わなかったインターンのことを怒って、みんなの前で自分のランチボックスを放り投げました。カナダではありえない行動です。

一方で、アメリカはとてもわかりやすいところだと思いました。結果を出せばちゃんと認めてもらえる。結果を出せば出世する。私はそこが好きでした。



━━2008年の金融危機はファッション業界への転職と関係ありましたか?

ずっと前からファッションは私の情熱の対象でした。金融危機が訪れる前から、私はすでにファッションスクールへの応募を始めていました。

金融危機が起こった時、「今ファッションをやらないと、次にチャンスが来ることはないかもしれない」と思いました。自分と同じようなスキルを持っていても、自分より長い職歴のトレーダーが恐らく何千人と失業するだろうと思っていたので、キャリアの浅い自分がこのまま金融業界にいても不利な立場になるだけだ、ということは分かっていました。

文=エリー・ウォーノック、写真=Rahul Khona

この著者の記事一覧へ

PICK UP

あなたにおすすめ

合わせて読みたい