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5Gの「超低遅延」「広帯域」「多端末接続」の可能性


「超低遅延」、つまり遅延が小さいということはどういうことかというと、「繋がった先が近くに感じる」ということ。「広帯域」というのは、繋がった先の様子がリアルに見えるということにほかなりません。そして、「多端末接続」ということは、5Gネットワークを通じて、無限に近い入出力信号をやり取りできるということになりますので、ネットで接続した先が、あたかも皆さんのすぐ隣りに存在しているかのような感覚を得られるということになります。

これまでの4Gでは、使っている私たちにまだ、繋いだり切れたりする「ネットワーク」という意識が残ってしまっていたものが、5Gではヒトとコンテンツの関係において、「ネットワーク」という意識が消えていくということになるでしょう。そして、それは新たなコンテンツの誕生を意味するものと考えられます。

例えば、遠くに住む老親と5Gの「超低遅延」「広帯域」を活用して、親と自分の部屋の2つを常時接続させてしまえば、それはあたかも「遠隔同居」という新たな世界ができるのです。親の健康状態もセンサー経由でコンピュータがモニタし、分析してくれるサービスも可能になっていくでしょう。

5Gは、「超低遅延」「広帯域」「多端末接続」といった特徴をふんだんに取り入れる事でコンピューティング空間に仮想的に我々が存在する様なSF映画が描いてきたようなまったく新しい世界を見せてくれることになるでしょう。


茶谷公之 ◎ KPMG Ignition Tokyo社長。世界的なエレクトロニクス・エンタテインメント企業や、ECや金融などを有する成長著しいインターネット企業において、グローバルチームを率いつつ、ビデオゲーム、デジタルコンテンツ配信、クラウド、対話エージェントなどのプラットフォーム構想から、開発、設計、導入、運用まで幅広く担当。ゲームプラットフォームのCTOやEVPを務めた他、対話型エージェントをはじめとするAI技術の担当役員として、デジタル、AI、データ分野における技術経営を指揮。2019年7月より、KPMG Ignition Tokyoの代表取締役社長に就任し、KPMG Japanとクライアント企業のイノベーションやデジタルトランスフォーメーションを支援。


茶谷公之
1. 「ネットワーク」という概念は過去のものに。5Gが生み出す新たな可能性 #読む5G
2. デジタル空間に入り込んで遊ぶ 。5Gがもたらす画期的なゲームの進化 #読む5G

特集:読む5G
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文=茶谷公之

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