モデル3は4万5000ドル〜5万5000ドルの価格帯においてコンシューマー・レポートが選ぶ3車種の1台に選ばれた。他の2台はトヨタスープラとレクサスRXだった。
「モデル3は、爽快なパフォーマンスと先進的テクノロジーを備えたEV(電気自動車)が、伝統的な高級セダンに対抗し得ることを証明した。モデル3は静粛性と同時に高い加速性能を実現し、信頼性も高い」と同誌は評価した。
コンシューマー・レポートは、モデル3のハイグレード版の航続距離についてもプラスの評価を与えた。ただし、風切り音などのノイズが気になる点や、サスペンションの硬さに難点があるとした。
「この車両はハンドリングに優れ、機敏で正確なステアリング操作でスポーツカーのムードを楽しめる」と同誌は述べている。
もう1つのモデル3の難点とされたのが、コントロール系統の使いにくさだった。テスラの車両はエアコンの調整やオーディオの操作などを全て、中央の大型タッチパネルで行う仕様になっており、これが注意力の散漫さにつながる恐れがあるとコンシューマー・レポートは指摘した。
テスラ モデル3のインテリア
ただし、テスラはボイスコントロール機能の強化を行っており、現在ではシートの暖房のオン・オフや、特定のウィンドウの開閉などをシンプルなボイスコマンドで行える。今後はボイス機能がさらに改善される見通しだ。
コンシューマー・レポートは2020年のトップ・ピックスの選定にあたり、評価項目に歩行者探知機能を追加した。
「トップ・ピックスの選考対象は、FCW(前方衝突警告)やAEB(衝突被害軽減ブレーキ)、BSW(死角警告)を備えた車両に限定している。さらに、今回から歩行者探知機能の装備を条件に加えた」とコンシューマー・レポートJeff Bartlettは述べた。
テスラはオートパイロット技術を搭載する全車種に、車の進路を遮る歩行者や自転車を検知すると、自動的にブレーキがかかるシステムを装備している。