ヘンリー王子らが発足したTravalystパートナーシップが、サステナブルな旅の指標策定を開始

英国サセックス公爵殿下(ヘンリー王子)ならびに、Booking.com(ブッキング・ドットコム)、Skyscanner、Tripadvisor、Trip.com、Visaが共同で発足したグローバル・パートナーシップ「Travalyst」パートナーシップは、サステナビリティの実現に向けた取り組みを評価するフレームワークの策定を開始したことを発表した(イギリス、ロンドン - 2020年2月21日)。

このフレームワークは、旅行業界全体のサステイナビリティに関する活動を点数評価するため、チャネルを超えた指針として活用できるよう構想を進めているもの。

初期段階として、既存の基準を元に「宿泊施設」や「航空」、「体験サービス(旅ナカ)」の3つのフレームワークの開発が進められている。消費者側とビジネス側双方にとってこれらのフレームワークを理解しやすくしつつ、可能な限り多くの旅行サービス事業において実施することで、実施可能範囲をさらに拡大しやすくするという目標が掲げられている。



最終的に、これらのフレームワークは、旅行予約を行うすべてのプラットフォームのユーザーに認知される点数評価システムの基盤として機能することとなるだろう。さらに、サステイナビリティへの大きな取り組みをすでに行っている旅行サービス事業者に注目することに加え、現地のコミュニティや野生動物に対して環境に悪影響が少なく、よりサステイナブルな旅行の選択肢を人々が理解し見分けやすくし、メリットが大きい選択肢を評価することが目標だ。

また、これらのフレームワークを実施することにより、すでに行っている働きかけやフィードバック、改善を通じて、業界全体での採用をさらに促進していく。

Travalystパートナーシップによるこれらの取り組みや、今後のすべての活動は、新たに任命された業界や、サステイナビリティの専門家からなる独立諮問団体の戦略的な助言を参考にして実施される。構想中のフレームワークは、月末にスコットランドで開催される業界円卓会議やワークショップで提示される予定だ。

旅行業界のサステイナビリティに関する拡張可能なフレームワーク

すでに特定の地域や旅行関連サービスで展開している、数多くの卓越した基準や取り組み、フレームワークを元に構築されたのが「Travalyst」だ。その狙いは、これらの既存のモデルを組み合わせ、業界内のすべての旅行サービス事業者間で普遍的なシステムを構築し展開することにある。

ブッキング・ドットコムが主導する宿泊施設のサステイナビリティに関するフレームワークの開発は、特に大きな影響のあるサステイナビリティ活動の評価方法を模索することを意味する。

サステイナビリティに関する活動例としては、廃棄物や水の管理、エネルギーの保存や調達、加えて地元のコミュニティや環境に影響を及ぼす活動などが挙げられるが、これらの活動に関して、従来のホテルだけでなく、すべての種類の宿泊施設に適用できる評価方法を開発していく。

同時に、現在開発中の宿泊施設用のフレームワークでは、既に存在する宿泊施設の認証などの優れたコンセプトを、構想中の新たなシステムにおける高い評価を結果的に保証する指針および高品質を示す確立された基準として評価・認知することとなる。
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PR TIMESより

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