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2020.03.23

経営にかける情熱の源泉はこれまでと同じように愚直にバットを振り続けること

設立5年目に入ったSATORIは10月にオフィスを移転し、CI(コーポレート・アイデンティティ)も一新した。マーケティングオートメーションツール「SATORI」は順調に拡大し、会社は成長の第2フェーズに入ったと言えるだろう。代表の植山浩介にSATORIの過去・現在・未来を聞いた。


バットを振り続け9作品目でヒットを飛ばす

大学院生のときに起業して以来、16年。プロダクトを作り出し、会社を経営してきたが、立ち上げた会社のすべてがすぐ成長軌道に乗ったわけではなかった。そのなかで9番目に作り上げた「SATORI」というプロダクトが顧客の心を掴みはじめている要因は、「当事者意識」だったと言う。

20歳のときからマーケティング・プロダクトを作り続けています。「SATORI」は9作目で、それまでの8つは、作っては世の中に出したもののうまくいかず、また次の作品に取り組むことを繰り返してきました。

9回目のバッターボックスで、それまでと同じようにバットを振ったら当たってヒットが出た。これでようやく、ちゃんと野球をするためのチームが組めるな、という感じでしょうか。これからも、基本はバットを振り続けるという気持ちで、「SATORI」というプロダクトの改善、革新を続けます。

おかげさまでSATORI株式会社は創業から4年で導入企業数が700社を超えました。多くの方にご利用いただいている正確な理由や要因については、正直なところ、まだ私自身うまく言語化することができていません。ただ、お客様とほぼ同じ目線に立って「SATORI」に情熱を注げている気持ちは強くあります。

振り返ってみると、これまで私が手がけたプロダクトは、自分たちがお客様の立場に立ち情熱を傾けることができていなかった気がしています。その結果、技術的には自信のある優れたプロダクトでも、なかなかビジネスに結びつかなかった。

本当のところは、エンドユーザーのことがよくわかっていなくて、プロダクトを突き詰められていなかったのかもしれません。

しかし「SATORI」の場合、私たちは「SATORI」の作り手でありながら、使い手でもあります。つまり、私たちも「SATORI」のユーザーなんです。お客様の話を聞いても想像することしかできないといったやり方では、自分たちで考えて付加価値を提供することができなかった。

しかしいまでは、「『SATORI』にこういう機能が欲しい。なぜなら、こういうマーケティングをやりたいから」と、自分ごとで考えられるようになりました。

「SATORI」は、非常に当事者意識が高いプロダクトなんですよ。

大学1年生で出会ったインターネットの衝撃

ここで、植山のキャリアを振り返ってみよう。植山は開成高校から東京大学に進み、大学院情報理工学系研究科修士課程を修了したが、学部1年のときに出会ったインターネットが、文字通り人生を変えることになった。

もともと理系で、コンピュータサイエンスに関心がありました。解釈の幅がある国語は好きではなく、「こうすれば常にこうなる」というプログラミングが好きだったんです。

子どものころに遊んだファミコンやスーパーファミコンが、コンピュータとの最初の接点だったかもしれません。開成は、オタクが本当に多い学校で、そんな環境で過ごしたことも後々に影響があったと思っています。

インターネットに出会ったのは大学に入ってすぐの1997年、当時はまだ草創期でした。同じころに偶然、ヤフー・ジャパンの仕事に関わることがあったのですが、ウェブサイトやシステムがとてもよくできていて、新しいサイトを公開すると一気に多くの人がそこを訪れ、サーバーがすぐにパンクするんですよ。そんな大きな変化を目の当たりにして、これは、とんでもなく新しいことが起きている、と。

目の前で10億円のM&Aが起きたり、知人が作ったベンチャーが別のベンチャーに買収されたり、と当時のインターネットの世界は、常に「何が起きるのかわからない」感じがありました。そんなインターネットの普及という歴史的なできごとに、大学生の多感な時期に出会ったのは、後から考えればラッキーだったと思います。


植山が大学生のころ、仲間たちと食事をしている様子。当時はまだインターネット草創期だったが、いち早くその魅力に惹かれていたという。

ビジネスとしてインターネットに関わるようになったのもこのころです。最初に携わったのは広告配信のマーケティング・プロダクトでした。身の回りにはコミュニティ運営やメディア事業で起業する人も多かったのですが、私は流行りとか人気、不人気には鈍感だったので、プロダクト開発の道を選んだんです。

会社にとって大事なのは社員の方が一番活躍できること

「技術として優れていることに一番魅力を感じる」「それによって人の行動が変わる、パフォーマンスが上がる、ということにやりがいを感じる」という植山。優れたプロダクトを作り、普及させるためには、顧客に「心」と「技(テクニック)」の2つを提供することが必要だと語る。 

私は、マーケティングを「世の中を動かすこと」と定義しています。その定義には、大学生のインターネットと出会ったばかりのころの記憶が原体験として色濃く残っていると感じます。

世の中に自分たちの作品を提示したら、人が喜んで、それに反応して世の中が動く……。マーケティングツールは、人を直接的に動かすことはしなくても、人を動かす仕組みになるものです。プロダクト作りを通して、その仕組みづくりに携わることができるのがとにかく楽しいんです。

お客様により大きなメリットを還元していくためには、一時の流行り廃りを追いかけるのではなく、とにかく自分たちのプロダクトをより良くするため、磨き上げていくしかありません。そうして作り上げたものによって、人の行動が変わり、お客様のパフォーマンスが上がっていくのが理想ですね。

結局、私が興味があるのは、優れた技術をもってビジネスに貢献することができるプロダクトです。そういった技術屋としての目線は、これからもずっと持ち続けたいです。

「あなたのマーケティング活動を一歩先へ」が会社のミッションですが、その主語はあくまでも「SATORI」を利用いただいているお客様一人ひとりです。ですから、ユーザー会を定期的に開催してユーザーの方の活用事例を共有したり、マーケティング担当者同士の交流機会を提供したりしています。

もちろん、テクニカルな情報提供も大事ですが、お客様同士の交流を通してビジネスで頑張っている人の姿を見れば、自分の気持ちにも火がつきますよね。そんな「心」と「技(テクニック)」の両輪を提供していきたいと考えています。それは、SATORI社員にとっても大きな刺激になる場であり、その意味では双方向の取り組みであると言えます。

この先も、「SATORI」は機能を充実させるなど、進化と革新を続けます。そして、自らも「最も進んだマーケティング実践企業」として、多くの企業の標(しるべ)になるように進んでいくつもりです。ありがたいことに、まだまだやるべきことはたくさんあります。

オフィスを移転し、会社は成長の第2フェーズに入りましたが、私自身は特に考えや気持ちが変わったわけではありません。私にとっての経営にかける情熱の源泉は、これまでと同じように愚直にバットを振り続けること。ますます練習しがいがある、と考えています。


新しくなったオフィスの内装。来客との打ち合わせや社員たちの作業の際に使われる場所で、外部のパートナーもここで仕事ができるという。贅沢な自然光が差し込み、清々しい気分で仕事に打ち込める。


廊下に張り出されたSATORI社員たちの紹介シート。部署別に分けられている。このような一体感と風通しの良さが、SATORIのサービス成長にもつながっているのだろう。まだ埋まっていない枠もたくさんあり、今後組織としてもまだまだ拡大していきそうだ。


SATORI
https://satori.marketing/


植山浩介◎2003年、東京大学大学院情報理工学部修士課程修了後、同年5月トライアックス株式会社を起業。中小企業から大手企業まで様々な顧客のマーケティングシステムを開発した経験からMAツール「SATORI」を構想し、15年10月SATORI株式会社を創業。

Promoted by SATORI / text by Toshihiko Masugi / photographs by Takanori Hayashi

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