ワークライフバランスに優れた世界の都市トップ10

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遠隔勤務やフレックスタイム制で働く人が年々増える中、従来型の9時から5時の仕事はもはや古いものとなりつつある。

ワークライフバランスを向上させるため、遠隔勤務ができる仕事を探す人は増えている。遠隔勤務なら移動に使う時間が減り、旅行をしながら仕事をしたり、家族のための時間を増やせたりするからだ。

ワイヤレスセキュリティー開発企業キジ(Kisi)は、「ワークライフバランスに優れた都市」ランキングを作成した。基準となったのは、従業員が取得可能な日数や実際に取得した休暇日数、通勤時間、法制面での支援、男女平等、大気汚染、医療へのアクセスなどだ。

「働き過ぎ」な都市の1位には東京が選ばれ、上位にはその他、シンガポールやクアラルンプールが入った。一方で、オスロやミラノ、ストックホルムなどの欧州都市では、労働時間が1週間に48時間を超える人は25人に1人にとどまった。

興味深いことに、ワークライフバランス総合ランキングの上位10都市はカナダのバンクーバーを除き欧州の都市が占めている。カナダからは、オタワとトロントが上位20都市に入っている。

米国で最も順位が高かったのは17位のサンディエゴだった。オーストラリアでは、メルボルンが18位に入った。

南米でワークライフバランスに最も優れた都市は30位のサンパウロで、アジア最上位はシンガポールの32位だった。東京は下から2番目の39位となった。

世界でワークライフバランスに優れた10都市は次の通り。

1位 ヘルシンキ(フィンランド)
フィンランドの首都ヘルシンキは、「住みやすさ」で100点中99.4点という高得点をたたき出した。また「仕事の激しさ」は46.7点と低く、ワークライフバランスで首位に輝いた。

2位 ミュンヘン(ドイツ)
ミュンヘンの仕事の激しさはランキングに挙げられた都市の中で最も低く、44.3点だった。

3位 オスロ(ノルウェー)
ノルウェーの首都オスロは「社会と制度」において満点の100点を獲得し、ランキング3位に入った。

4位 ハンブルク(ドイツ)
5位 ストックホルム(スウェーデン)
6位 ベルリン(ドイツ)
7位 チューリヒ(スイス)
8位 バルセロナ(スペイン)
9位 パリ(フランス)
10位 バンクーバー(カナダ)

編集=遠藤宗生

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