これまでANTCICADAは、食材としての虫の魅力を伝えようと、2種類のコオロギで出汁をとった「コオロギラーメン」や、個性豊かな虫たちを使ったコース料理の提供、および商品開発に取り組んできた。
料理人や研究者など多様なメンバーで活動
そして、さらに多くの人に、昆虫を身近に楽しめる機会を届けたいという想いから、クラフトビールに着目する中で、以前から原材料としての昆虫の可能性に注目していた新進気鋭の醸造所『遠野醸造』と意気投合。コオロギのポテンシャルを最大限活かしたクラフトビールを実現しようと試作を重ね、本共同開発に至った。
また、ビール作りで残るビール粕をコオロギに与えてみたところ、食いつきがよく、収穫したコオロギの味も優れていたため、「ビール粕を餌にしたコオロギ」を使用した循環型ビールの開発にも取り組んでいる。ANTCICADAは、引き続きコオロギのポテンシャルを探究し続けるという。
●商品名:コオロギビール / Cricket Dark Ale
●使用素材:フタホシコオロギ(福島県産)、麦芽、ホップ、酵母
●提供場所:遠野醸造 TAPROOM(3月15日提供開始予定)
ANTCICADAイベント(提供情報はこちらhttps://www.instagram.com/antcicada.jp/)
初お披露目は、渋谷パルコにて開催。
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世界初のコオロギを使ったクラフトビール
コオロギビール POP-UP STAND by ANTCICADA
会期:2020年3月15日(日)〜3月18日(水)<10:00〜23:00・入場無料>
場所:COMINGSOON 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ1F
詳細はこちら:https://comingsoon.tokyo/cricketbeer/
・ANTCICADA(アントシカダ)
「動物も、植物も、虫も、分けへだてなく向き合える世の中」を目指して、昆虫食への先入観を払拭する活動をしている。中でも、2種類のコオロギで出汁をとった「コオロギラーメン」は、2015年『ラーメン凪』との共同開発以降、赤坂サカスや日比谷音楽祭、FOODEX JAPAN など全国各地のイベントで完売。フィンランドやエストニアでも人気を博した。
2020年4月には、日本橋馬喰町にレストラン「ANTCICADA」をオープン予定。商品開発にも注力し、タガメのクラフトジン「タガメジン」や昆虫発酵調味料「コオロギ醤油」は話題を呼んだ。
・篠原祐太/ Yuta Shinohara【代表】
1994年、地球生まれ。慶應義塾大学卒業。昆虫食歴21年。幼少期から自然を愛し、あらゆる野生を味わう。「ラーメン凪」やミシュラン一つ星「四谷うえ村」で修行し、食材としての虫の可能性を探究。昆虫料理創作から、出張料理、ワークショップ、授業、執筆と幅広く手掛ける。2019年11月、レストランANTCICADA開業に向け、株式会社Join Earthを設立。狩猟免許や森林ガイド資格も保持。『食は作業ではない、冒険だ』