新たな文言の中には、ゲーム内で使われる仮想通貨への言及はない。IRSは後に、当初の言い回しが混乱を招いたために該当部分の文言を削除したことを認めた。またIRSは、ウェブサイトに掲載した以下の声明の中で、ゲーム内通貨の扱いについてこれまで以上に明確に示した。
声明は次のとおり。
「IRSは、当ページの文言が一部の納税者に懸念をもたらした可能性があることを認識しており、あらゆる混乱を軽減するために文言を変更した。納税者は、ゲーム環境から抜け出すことなく、ゲームの一環として(交換可能ではない)仮想通貨の取引を行う場合は、それを確定申告に記載する義務はない」
まだ混乱が残るだろうか。ならば、少しばかり歴史と定義をおさらいするといいかもしれない。2014年、IRSは納税者向けのガイダンスを発行(PDFでダウンロード可能)し、ビットコインのような仮想通貨について、現金に交換可能なものは(通貨ではなく)固定資産として扱うと説明した。つまりその利益や損失には、キャピタルゲインにまつわる規則が適用されるということだ。
同じ基本原則が、ゲーム内通貨にも適用される。一般にゲーム内通貨は米ドルで購入が可能だが、通常はゲームの外では交換不可能で自由に利用したり両替したりすることはできない。仮想通貨および暗号通貨に関するIRSのガイダンスは──今のところ──交換可能な通貨にのみ適用される。