テクノロジー

2020.02.21 08:30

感染拡大はVR業界にも打撃、ヘッドセットOculus Questが入手困難に

Photo by Justin Sullivan/Getty Images

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新型コロナウイルスの感染拡大は、ゲーム業界にも多大な影響を及ぼしており、大型イベントの中止やデバイスの出荷遅延などが相次いでいる。

ソニー・インタラクティブエンタテインメントは2月19日、ボストンで今月開幕する北米ゲームショー「PAX East」への参加中止をアナウンスした。同社の子会社のNaughty Dogは、5月に発売予定のゲーム「The Last of Us 2」のデモを現地で披露する予定だったが、従業員の健康面の懸念を配慮し、参加を見送るという。

ハードウェア分野では任天堂が中国での製造遅延に見舞われている。フェイスブックも、VRヘッドセット「Oculus Quest」が、しばらく品薄の状態が続く見通しであると発表し、オンライン経由の販売を一時的に中止した。

ヘッドセットの供給不足により、ゲーム開発会社のValveや、VR業界全体に影響が及ぶことが懸念される。Valveは新作VRアクションゲーム「Half-Life: Alyx」を3月にリリース予定だ。

世界最大のPC向けゲーム配信プラットフォーム「Steam」で知られるValveが昨年発売した、プレミアム価格帯のVRヘッドセットValve Indexは年間の販売台数が約15万台という異例のヒットを記録していた。

しかし、より求めやすい価格帯のOculus Questの入手が困難になることで、VRゲーム開発企業らは多大な影響を被ることになる。

フェイスブックのプロダクト部門の担当者はUSAトゥデイの取材に「感染拡大の影響はテック業界全体に及んでいる」と述べた。eスポーツ業界においても、中国で開催予定だった「League of Legends」のプロリーグトーナメントの2週目が延期となった。

編集=上田裕資

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