海外ビジネスで成功するセルフブランディングの秘訣


自己主張の強いメンバーのなかで、外国人である自分ができることは何か。ネイティブが話すようなスピーディーな会話の展開についていけないからこそ、1人1人の話を丁寧に受け止める聞き役となって、組織を動かす力となっていったのです。

それは、まさに頭脳明晰で万能な俳優だけができるスウィングという役柄そのものでした。彼女が多くの演出家やプロデューサーからの信頼を得る理由は、舞台や俳優たちの様子を俯瞰して、「いまそれぞれに求められているものは何か」を的確に判断できる能力を持っているからです。



現在ロジャーズ&ハマースタイン作詞作曲のミュージカル「シンデレラ」の公演を終えたばかりの由水さん。次なる目標とは何なのか聞きました。

「ブロードウェイを目指すことで経験したことを社会へ還元するために、『YUプロジェクト』に力を注いでいます。世の中には、正しいあり方や周りからの目を気にしすぎて自分を見失ってしまう人がいますが、心の中に葛藤や違和感を持っていると、信念を持って突き抜けることができません。



これからの時代は、周囲から浮くことを恐れるのではなく“周囲に埋没すること”を恐れるべきです。個性を発揮しながら、周りの声や常識に惑わされずに突き抜けられるイノベーションマインドを持った人たちを、このプロジェクトで日本からも輩出していきたいと思っています」

昨年は、金沢大学医学部、東京大学教養学部、AIU国際交流プログラム、石川県立金沢泉丘高校でも、身体を使って自由に自分自身を解放する方法や、文化や価値観の異なる人々とのコミュニケーション術も教えるプログラムを実施したということです。



エンターテインメントの最高峰で強烈な存在感と輝きを放ちながら前向きに生きる由水さんの根底には、「世界で戦うためには、自分本意の部分を大切にしていかなければ、あっという間に周りに埋没してしまう。大胆に発想を転換して積極的な姿勢で攻めなければ、チャンスなど掴めない」という強い信念がありました。

彼女が俳優人生を通して得た学びは、私たちのビジネスにも活かすことができる教訓だと言えるのではないでしょうか。

連載:海外ビジネスで成功するセルフブランディングの秘訣
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文=安積陽子

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