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DANIEL LEAL-OLIVAS - WPA Pool/Getty Images

英王室は長年、同国経済にとっての“ドル箱”となってきた。英ブランドファイナンスが2017年に公表した報告書によれば、王室が同国にもたらす経済効果は年間およそ18億ポンド(約2580億万円)に上る。

観光業に約5億ポンドの貢献をしているほか、王室関連グッズの販売で1億5000万ポンド、非公式のエンドースメント(ファッション分野でのキャサリン妃効果など)で2億ポンド、王室御用達の認定(ロイヤルワラント:対象のブランドは約800)によって1億9300万ポンドをもたらしている。

結婚式など王室の特別なイベントは、さらに大きな経済波及効果を持つ。2011年に行われたウィリアム王子とケイト・ミドルトン(ケンブリッジ公爵夫妻)の結婚式は、記念品などの売上高およそ1億5750万ポンドを含め、同国経済に推定20億ポンドをもたらしたとされている。

また、2018年のヘンリー王子とメーガン・マークル(サセックス公爵夫妻)の結婚式の経済効果は、約10億5000万ポンド。記念品の売上高がおよそ5000万ポンドに上ったほか、メディアへの露出を広告換算すると、3億ポンド近くになったと推計されている。

「ロイヤル」を商標出願


だが、いま英王室を混乱に陥らせているのが、そのヘンリー王子の結婚だ。サセックス公爵夫妻は2020年初め、ブランドファイナンス幹部が“ブランド・ブリテン”と呼ぶ英王室からの離脱と、経済的な自立を目指す考えを表明した。そして夫妻は、独自のブランド「サセックス・ロイヤル」を立ち上げる計画だ。

米ブルー・ブリッジ・パブリック・リレーションズの創業者は夫妻のブランドについて、「米国では特に大ヒットする」との見方を示す。

「メーガン妃が米国人であることから、英王室との間にこれまでになく強いつながりが感じられるようになる。王室と距離を置くことが、夫妻のブランドをより急速に成長させることにつながるだろう」

編集=木内涼子

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