肝臓を守る、おつまみの上手な食べ方

Shutterstock


豆腐類・乳製品・芋類・海藻類・キノコ類も忘れずに


和風のお店なら大豆製品(納豆など)・豆腐系料理(冷や奴など)を一品、洋風のお店なら乳製品(チーズなど)料理を一品、注文する。これも「注文し忘れがちな料理」だ。

芋料理も注文したい(ただしフライドポテト以外)。豆類(枝豆など)や芋類(里芋の煮物など)には食物繊維が多いので、おつまみに含まれている塩分や脂肪分を体外へと排出する手助けをしてくれる。

和風のお店なら、海藻料理(海藻サラダなど)あるいはキノコ料理(エノキダケの炒め物など)のいずれか(もちろん両方でもいい)も頼みたい。これらは比較的低カロリーで、かつ満腹感がある。



メインが「肉だけ」にはならないように!


頼み忘れることはほとんどなさそうだが、主菜(動物性タンパク質)系料理としては肉料理と魚料理をバランスよく(一品ずつとか)注文しよう。肉料理ばかり(たとえば鶏の唐揚げ+ソーセージ盛り合わせなど)注文することのないようにしたい。

ちなみに、アルコールは肝臓で代謝(酵素によって分解)されるのだが、このときに肝臓の細胞に負担をかける。その修復には動物性タンパク質が効果的である。

調理法にも変化をもたせる


おつまみの食材にバラエティを持たせることも大事だが、調理方法にも変化をつけ て頼むことも大切。揚げ物だけではなく、生もの(刺身など)・焼き物(焼き鳥など)・ 蒸し物(シュウマイなど)・煮物(もつ煮込みなど)・炒め物(野菜炒めなど)・酢の物(ワカメの酢の物など)、時期によっては鍋物もいい。調理法に変化を持たせると、栄養バランスが整いやすい。同じ調理法(たとえば揚げ物ばっかり)だと、栄養的に偏りが生じやすいことを覚えておこう。

酔ってからおつまみを「追加」しない


おつまみは、酒宴のスタート時に「適量」をしっかりと注文することも重要なポイ ント。酒宴が進むにつれて酔いが回ってきて冷静な判断ができなくなるので、基本的に、おつまみの追加注文はしない。酔いに任せて次々に注文をすると、せっかくシラフのときに(健康と財布の事情を考慮して)注文したことが、台無しになる。

最初に注文したおつまみが出揃って、それを食べ終わったら、その時点で「お開き」 にする。

最近はデザートが豊富(豪華かつ大量と言い換えてもいい)な傾向になってきた。 とりわけ女性の場合は「別腹」などといってデザートを食べ過ぎがちなので、注意したい。別腹も自分の腹である!


『外食もお酒もやめたくない人の「せめてこれだけ」食事術』(ウェッジ刊)
(本記事は、『外食もお酒もやめたくない人の「せめてこれだけ」食事術』(ウェッジ刊)からの抜粋である)

『外食もお酒もやめたくない人の「せめてこれだけ」食事術』(ウェッジ刊)からの抜粋

ForbesBrandVoice

人気記事