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2020.03.30

植物由来の代替卵「ジャストエッグ」の冷凍食品 4月に新発売へ

Andriy Blokhin / Shutterstock.com

植物性材料のみで作ったマヨネーズやランチドレッシングを販売するイート・ジャスト(Eat JUST)は1月、同社の代替卵商品「ジャストエッグ(JUST Egg)」の新たなバージョンを発売すると発表した。

事前調理され、折り曲げられた完全植物性の“スクランブルエッグ”が4パックついた同商品は、冷凍食品コーナーで4.99ドル(約550円)で販売される。同社によると、この新商品がホールフーズやその他の選ばれた食料品店で店頭に並ぶのは4月初めだ。

この植物性代替卵商品は1パックにつき、タンパク質が7g、脂質が7g(飽和脂肪が0.5g)だ。100キロカロリーで、コレステロールはない。通常の卵1つは通常約80キロカロリーで、タンパク質は7g、脂質は5g(飽和脂肪は1.5g)、コレステロールは186mgだ。これは、1日のコレステロール推奨摂取量の62%に当たる。同商品はリョクトウを基盤とし、フライパンやオーブン、トースターで調理できる。

新たな冷凍ジャストエッグの包装は、現在おなじみとなった同社のラベル戦略に沿ったものだ。最も目立つよう表示されているのがブランド名のジャスト(JUST)と、模倣している動物性タンパク質の名前(この場合はEgg/卵)だ。パッケージ上部には、それよりも小さいサイズだが太文字で「Made from plants(植物性)」と記載され、その後にはイタリック体で「not chickens(鶏からではありません)」と続く。

同社は、植物性の液状代替卵商品でも、今年5月に新バージョンを発売すると発表し、これが「多くの鶏卵と比べてよりクリーン、クリーミーで卵らしい」ものになると約束している。5月発売時の価格は、当初の7.99ドルよりも3ドル安い、4.99ドルになる予定だ。

イート・ジャストは、以前ハンプトン・クリーク(Hampton Creek)、その後はジャストと呼ばれ、今の名称に変更されたのは2019年10月。また今回の新商品の発表前には、ミネソタ州アップルトンを拠点とする3万平方メートルの食品加工施設、デル・ディー・フーズを買収している。イート・ジャストはデル・ディーの買収前、特許を取得したデル・ディーのタンパク質抽出プロセスの規模拡大のために提携していた。
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翻訳・編集=出田静

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