達人ノート術「バレット ジャーナル式」を実践してみた

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ステップ7:デイリーログ


いったんデイリーログに着手したら、あくまでも焦点を当てるのは「その日」。最初にアポイントメントを、その後にイベントを箇条書きにする。その後に、一番目のタスクとして最優先事項を、さらに締め切りと後に続くタスクを箇条書きにする。

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(timmaurer.com)

タスクの下には、その日のメモを書き込む。1日分のログが1ページ以内の時もあれば、何ページにもなることもある。たいがいが、1~2ページになる。

私が日々直面する最大の課題は、ちょうどよい数のアポイントメントやタスクだけをリストにすることだ。自分の生産性が最も高い時間帯は「10時半から14時半までの4時間」とわかっているので、その時間帯は最重要事項のために取っておく。ミーティングや電話などは14時半以降にスケジュールを組み、朝と夕方は、メールの処理や小さなタスクに使うのが理想だ。

ステップ8:コレクション(「デイリーログ」、「マンスリーログ」、「フューチャーログ」、「インデックス」がテンプレートで基盤だが、一番重要なコレクションは「その他なんでも」だ)


カスタマイズできることが「バレット ジャーナル式」の強みだ。カスタマイズの多くは「コレクション」の形で実現する。

「バレット ジャーナル」におけるコレクションの基盤は「デイリーログ」、「マンスリーログ」、「フューチャーログ」だが、これらのテンプレートではカバーしきれない事態が起きた場合は「その他何でも」のモジュール(別のコレクション)を作ればよい。各人の手帳によって、これはまったく違うものになるはずだ。

私は手帳冒頭のインデックスとフューチャーログのすぐ後に「その他なんでも」のコレクションのスペースを設けている。私の「その他なんでも」を紹介しよう。

優先事項:何も書かれていない見開き2ページ(1ページ目の反対側の白紙のページ。最新版のロイヒトトゥルムの手帳では、INDEXの4ページ目)には優先事項を、フューチャーログのように6分割して書き込んでいる。優先事項は人それぞれだが、私の場合は「精神状態」、「家族」、「健康」、「創造性」、「ビジネス」、「パーソナル」だ。

相手待ちタスク:自分のタスクを完了して、他の誰かを待っている状態にあるという意味。誰もが自分のタスクリストに四苦八苦しているので、備忘録として「これは相手待ち」という項目をリストにしている。

ブログのアイデア:私の「相手待ちタスク」は1ページなので、対抗ページに新しいブログのアイデアをリストアップしている。

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シンプルマネー:(私が最近書いた本の題名でもあるし、私が企業や教育機関向けに行っている財政教育システムのブランド名でもある。)私はマネー関連のメモに、フューチャーログの前の4ページを割いている。
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翻訳=かわのひろこ 編集=石井節子

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