良い眼鏡に欠かせない5つの要素とは


では、一体何を基準としたらよいのだろうか。伊藤氏は話す。

「良い眼鏡を作るために必要な要素は、フレーム、レンズ、検査、加工、フィッティング(=掛ける人に合わせた調整)です。使う人に合わせ、これらを高いレベルでバランスを取りながら仕上げることで、眼鏡としての機能性を最大限に高めることができます」。

たとえば、使用するシチュエーションに適したレンズを入れたとしても、フレームを掛ける人の顔にしっかり合わせることができなければ、レンズを適正な位置で支えることができない。そのためにはフレキシブルに調整できるフレームを選ぶこと、さらに店舗スタッフのフィッティングの技術も必要だ。

また、仕上がりに問題がないように見えても、レンズの中心が適正な位置に加工されていなかったり、歪みが生じたりしているようでは、見え方に違和感が生まれてしまう。そもそも検査で適正な度数を導きだせていなければ、高価なレンズも台無しだ。

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この5つの要素は、どれが欠けてもいけない。これらを満足いくレベルで提供できる店=良い店と評価できるだろう。フレームやレンズの品揃えやセレクトのみならず、本来はスタッフの技術も高いレベルが求められるものなのだ。

「眼鏡なんてどこで作っても同じ」なんてことはなく、同じフレームとレンズであっても、検査や加工、フィッティングによってその仕上がりに差が生まれることも大いにあり得る。奮発して作った眼鏡が合わなかったからといって「私は眼鏡が苦手だ」などと諦めないでいただきたい。

では、これらの要素をすべて自分の満足のいくレベルで備えている店はどう見つけるのか。その判断基準を簡単に示すことは、正直なところ難しい。でも店を安易に選ぶべきではないことはおわかりいただけただろう。眼鏡選びは、眼鏡店選びから始まっているのである。

連載:眼鏡の楽しみ方
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文=伊藤美玲

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