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2)その方が手間がかかるから。


「手間がかかる」ことは欠点だ。少なくとも最初、私もそう思っていた。言うまでもなくPCなら、未完了タスクを「コピペ」で一瞬にして「今日から明日」に移せる。だが、バレット ジャーナルのシステムでは、「書き直す」しかない。

私はここではっと気づいた。書き直しながら、自分で設定したタスクについて熟慮し直さざるを得ないということに。つまりバレット ジャーナルシステムはわれわれにあえて「必要な性質の摩擦を」かけているのだ。

それに、キャロルの言葉を借りるなら「手書きで書き写す時間がないと思う程度の項目は、それほど重要ではない」。

3)自在にカスタマイズできるから。


自分でコントロールできると、モチベーションが湧く。だから自分のタスク管理システムを自分自身のイメージの中で手作りできることは重要だ。こんなことは、既存のシステムではできない。

「バレット ジャーナルは、何か決まったシステムというよりは、枠組みだし、『型』(フレームワーク)なんだ。私は使い手に、自分自身や自分の習癖をよりよく知るのに必要なツールを提案しているだけだ。中に自分の人生を注ぎ込むための『型』をね」とキャロルは言う。

4)その方が楽しいから。


キャロルはバレット ジャーナルのコンセプトを、「生産性向上のための機能の姿をした、マインドフルネスの実践なんだ」と語った。

「デジタル空間では外の世界ととても強くつながれる反面、アナログ空間では内面の世界とつながるきっかけが与えられ、デジタルでは不可能な方法で『自分自身とつながる』ことができる。もっと具体的にいえば、そしてこれが一番大事なんだが、オンラインでは不可能な方法で自分の『思考』とつながることができるんだ」

キャロルにそう聞かされた時、ズバリ、身に覚えがあることに気づいた。たとえば新しい週の始まり、バレット ジャーナルに「日課を書き込む」ことで、1日の内省がより深くできるようになっていたのだ。つまりバレット ジャーナルは、瞑想と仕事の橋渡しもしてくれていたわけだ。

5)「役に立つ」から。これが一番重要。


「私が『バレット ジャーナル』を世に出したのは、自分の役に立ったから。動機はまったく単純だ」と、キャロルは言う。

キャロルは、まだ世間から知名度が低かったADD(注意欠陥障害)を持って育ち、他人から教わったやり方にはだいたい、うまく対処できなかった。そこで彼は25年間の「信じられないくらい辛い繰り返し」を経て、自分の方法をバレット ジャーナルのフレームワークに落とし込んだ。私を含め、他の多くの人の役に立っていることは、その後の爆発的ブレークからも明らかだ。

「バレット ジャーナルの次なる展開は科学調査でその効果を実証すること」とキャロルは言う。

すでに実証の兆しはある。たとえばインディアナ大学メディカルセンターによれば「『大学で使う教科書の暗記や記録』」に関しては、『ペンはキーボードよりも強い』」のだ。


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翻訳=かわのひろこ 編集=石井節子

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