As Mobile Economist at TUNE, I forecast and analyze trends affecting the mobile ecosystem.

Feature China/Barcroft Media via Getty Images

新型コロナウイルスの感染拡大はiPhoneの製造遅延をもたらし、中国での需要の低下を招いていることが2月17日のアップルのガイダンスで明らかになった。同社が以前に提示した、今年1月〜3月期の売上予想は引き下げられる見通しだ。

「iPhoneの世界的な供給は一時的に抑制される」とアップルは述べている。「当社のiPhoneの製造パートナーは、中国の湖北省以外の地域に拠点を置いている。工場は生産を再開させたが、そのスピードは当初の予想を下回っている。これにより一時的なiPhoneの供給不足が生じ、各国の売上に影響が及ぶ」と同社は発表した。

問題は生産が遅延していることのみではない。中国では人々が外に出られないことが原因で、スマホの売上が減少している。さらに、中国では全てのアップルストアが現在、営業を停止中だ。

「当社の製品の中国での需要も影響を受けている」とアップルは述べた。「中国で当社が運営する全てのストアと、パートナーの店舗の多くが現在、営業を停止中だ。営業中の店も時間を短縮しており、来客数も減少している」

アップルは1月28日のガイダンスで、第2四半期(1〜3月)の売上高を630億─670億ドル(約6兆9200億円─7兆3600億円)と見込んでいた。同社はこの見通しを発表した時点で、工場の再開が2月10日になるとしていたが、その後もフル稼働には至っていない。

同社によると、中国以外の国でのアップル製品への需要は以前と変わらず強いという。しかし、この状況が続けば、アップルは需要を満たせないことになる。

もちろん、アップルにとっての最優先課題は、同社で働く人々の健康と安全を維持することだろう。アップルは今回のガイダンスと同時に、中国への寄付金額を倍増させると宣言した(ただし、その金額は明かされていない)。

アップルは中国にサプライチェーンを置き、現地で膨大な顧客を抱えている。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、同社は今後さらに、業績見通しの修正を行うことが予想される。

編集=上田裕資

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