ビジネス

2020.02.18

ブロックチェーンで取引の信用を可視化する「Credify」が総額1億円強の資金調達を実施

信用評価システムを開発するCredifyが、シードラウンドとしてBEENEXTおよびディープコアが運営するAI特化VCファンド「DEEPCORE TOKYO1号 投資事業有限責任組合」から総額1億円強(100万ドル)の資金調達を実施した。

Credifyはシンガポールを拠点として、EC事業者、P2P金融事業者向けにデジタルIDと評価システムを提供するソフトウェア開発会社。特許出願中の技術はコアとなる部分でブロックチェーンを利用している。

また、CredifyはPlug and Play Japanのアクセラレーションプログラム Winter/Spring 2020 Batchのフィンテック部門で採択された。他にも英国際通商省が日本の革新的なテック企業を表彰する「テック・ロケットシップ・アワード」の「Future of Financial Services──金融サービスの未来」カテゴリで受賞の実績を残してきた。

Credifyのプロダクトを導入することにより下記のようなECやP2P金融プラットフォームにおける取引に伴う課題を解決することが可能だ。

・ EC事業者:偽物や粗悪品を出品する出品者や、ユーザーによる不正な書き込み・評価、サービス提供側による不正操作を解決する。
・ P2P金融プラットフォーム事業者:マイクロレンディングにおける返済能力が可視化できる。
・ エンドユーザー:相手がどれくらい信用に足る人物なのかが分かりやすくなる(信用の可視化)。また、良い行いをすると報酬がもらえるというインセンティブもある。

今回の資金調達により、プロダクト開発と顧客開拓を進め、特に東南アジア地域での展開を加速する。

BEENEXT Founder&Managing Partnerの佐藤輝英は以下のようにコメントしている。

「Credifyの優秀なチームとBEENEXTの投資先企業との間にシナジーをもたらす高品質なシステムに感銘を受けました。これからの東南アジア地域での事業展開を支援することを楽しみにしています」

また、DEEPCORE CEOの仁木勝雅はこう話す。

「Credifyチームの業界のペインポイントに関する深い理解と、課題解決に向けてブロックチェーン等の最先端の技術をシステムに落とし込んでいく実装能力を高く評価しています。KERNEL HONGOで事業開発を進めた優秀なチームがカウンターパーティリスクの伴う領域の課題解決を通じて世界へ事業を発展させていくことを期待しています」

BEENEXTについて

数多くのIT企業の起業およびIPOを国内外にて担ってきた佐藤輝英を中心に、国内外のテックスタートアップ企業へのベンチャー投資および「起業家のための起業家によるグローバルネットワーク」づくりを展開。現在、シンガポールを拠点に、主にインド、東南アジア、日本における、Eコマース、フィンテック、アグリテック、ヘルステック等、170社以上への投資および事業支援を行っている。

DEEPCOREについて

「CORE for Disruptive Innovations」をミッションに、AI、特にディープラーニング分野の優れた若手起業家育成を目指すAI特化型インキュベーター兼ベンチャーキャピタル。技術で破壊的イノベーションを起こす起業家を育成するエコシステムを構築し、ディープラーニングをはじめとしたAI技術の社会実装を目指す。東京都文京区本郷のKERNEL HONGOを拠点に、AIテクノロジードリブンなコミュニティ運営や企業などとの共同実証実験、スタートアップ支援を行っている。

PR TIMESより

ForbesBrandVoice

人気記事