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ヴァージン・グループ創設者兼会長 リチャード・ブランソン

世界のビジネス、アカデミア、エンターテイメント、政治のリーダーたちの書斎にはどんな本が置いてあるのだろうか? 彼らのおすすめの本を紹介する連載第1回は、ヴァージン・グループ創設者のリチャード・ブランソンだ。


『21 Lessons for the 21 Century by Yuval Noah Harari』

(邦訳:21 Lessons : 21世紀の人類のための21の思考 ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之訳、河出書房新社)

以下、リチャード・ブランソン談
 
ユヴァル・ノア・ハラリ氏の本は前作『ホモサピエンス全史』も読んでいます。人類の過去と未来について、とても興味深い洞察にあふれていました。21 Lessonsでは、「現在」に真正面から照準を合わせています。前回作と同じように説得力があり、共感力に秀でた文章ですが、より大きな青写真を描くために、非常に細かい部分にも焦点を当てているのに驚かされます。

気候変動であれ、戦争であれ、テクノロジーや宗教であれ、到底解決できないような複雑な問題を、関連づけ、理解できるようにするスキルをハラリ氏は持っています。基本的にはエッセー集ですが、サスペンスのようにも読めます。

私は、ハラリ氏の本をあらゆる人にお薦めします。特に、世界で自分のいるべき場所について悩んでいる人にとって役に立つでしょう。これまでの自らの道のりを振り返ることができ、道をつくり始めることもできると思います。

いわゆる「リーダーシップ本」ではありませんが、リーダーシップについての多くの学びがあります。なぜならビジネスはすべからく「人」にまつわることであり、この本が書いている──我々がいかに共生し、共働し、愛し合い、変化していくのか──ということはとても重要だからです。

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『21 Lessons for the 21 Century by Yuval Noah Harari』(邦訳:21 Lessons : 21世紀の人類のための21の思考 ユヴァル・ノア・ハラリ著、柴田裕之訳、河出書房新社)◎イスラエル生まれの歴史学者、哲学者で、前作『サピエンス全史』が日本でもベストセラーになったユヴァル・ノア・ハラリによる最新著作。現在、我々が直面している21の重要テーマを取り上げ、正解の見えない今の時代に、どのように思考し行動すべきかを問う。

リチャード・ブランソン◎イギリスの実業家。航空会社ヴァージン・アトランティック、宇宙旅行ビジネスのヴァージン・ギャラクティックなどを擁するコングロマリット、ヴァージン・グループ創設者兼会長。弁護士とキャビン・アテンダントの両親の下に生まれ、50数年前に中古レコードの通信販売を始めて成功する。現在は主に、1978年に18万ドルで購入したカリブ海ヴァージン諸島のネッカーアイランドに住む。フォーブス推定の総資産は41億ドル(2019年)。

編集=岩坪文子

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