ビジネス

2020.02.18

起業して得られる経験は何にも代え難いものがある|JapanTaxi 川鍋一朗

JapanTaxi代表取締役社長の川鍋一朗氏


すでに生成されているデータとして、移動ログデータ、車載機器のCANデータ、ドライブレコーダーデータが挙げられます。これだけでも膨大なデータですが、さらに花粉センサーや3Dライダーをタクシーに取り付けることで取得できるデータの幅は飛躍的に広がるでしょう。

これらのビッグデータを活用して新しいモビリティ創りに貢献したい。これが私たちの大きなチャレンジです。



何にも代え難い「起業家から見える景色」


──では最後に読者の皆さんにメッセージをお願いいたします。

この記事を見ている段階で、みなさんは全体の人口の中でも数少ない起業家予備軍、経営者予備軍の方々と認識しています。

まずは自分がその立場にいるということが、非常にレアだということを誇りに思ってください。そういう性質を持っている人は多くはありません。

そして、その中で起業しようか迷っているみなさん。「もともと起業家タイプ」という人、もしくは「起業家タイプではないけれど、どうしてもこれをやらねばならない」というレベルで何かの問題意識を持っている人。そういう方は大いにやられてはいかがでしょうか。

昨今、起業のハードルは下がっていますが、それは全ての人に対して平等に下がっています。なので成功確率が上がっているわけではありません。起業は基本的に大変です。

しかし、起業を経てやったことに対する金銭的、そして人間的成長という見返りは大きなものがあります。もし上手くいかなかったとしても、小さな船でも船長として前には大海原しかない状態で、右に行くも左に行くも自分次第という景色を一回見るのは、今後の人生で役に立つと思います。

やはりNo.1とNo.2の見える景色というのは圧倒的に埋めがたい違いがあり、こればかりはやってみないとわかりません。なので、もし起業をして上手くいけばもちろんよし、上手くいかなくてもそれは次の就職にも活きるでしょう。当社でも起業して上手くいかなかったという経歴はむしろプラスです。

もし起業したいというのであれば、今は歴史の中で起業する一番いい環境なのでトライしてみてはいかがでしょうか。

そうでない人は是非Japantaxiに来てください。

連載:起業家たちの「頭の中」
過去記事はこちら>>

文=堀田慶介 提供元=Venture Navi powered by ドリームインキュベータ

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