死ぬまでに一度は見たい「世界の美野鳥」 国際的写真家はどんな設定で撮るか

Canon EOS 1DX Mark II, Canon EF 400mm f/2.8 L IS II USM, f/5.6, 1/2000s, ISO 800(Shutterstock:Ondřej Prosický) 


ムラサキケンバネハチドリ

<撮影地:コスタリカ、ラパス・ウォーターフォール・ガーデン>
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Canon EOS 1DX, Canon EF 400mm f/2.8 L IS II USM, f/8, 1/800s, ISO 1250

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学名:Campylopterus hemileucurus(Ondřej Prosický)

コスタリカ最大のハチドリは、ポアス火山のふもとに広がるアラフエラの町からほど近いあたりで見かけることが多い。満開の赤い花から甘い蜜を飲むハチドリを撮る絶好のチャンスだ。
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ケツァール

<撮影地:コスタリカ、エスペランサ、タパンティ国立公園>

Canon EOS 1DX Mark II, Canon EF 400mm f/2.8 L IS II USM, f/8, 1/1000s, ISO 4000

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学名:Pharomachrus mocinno(Ondřej Prosický)

野生のケツァールを撮影するベストスポットは、コスタリカのタパンティ国立公園内の丘陵や山だ。この鳥は山のなかでも海抜3000メートル付近、霧がかかる森で野生のアボカドを食べるのを好んでいる。シャッターチャンスは夜明け前。

キングペンギン

<撮影地:フォークランド諸島、ボランティアポイント>

Canon EOS 5D Mark II, Canon EF 500mm f/4 L IS USM, f/5, 1/400s, ISO 400

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学名:Aptenodytes patagonicus(Ondřej Prosický)

フォークランド諸島のペンギンの巨大コロニーでは、ペンギンが互いに愛情を示し合う求愛行動を撮影できれば最高だ。夕暮れから夜明けまでペンギンを撮影しているとシャッターチャンスがあまりも多くて、何から撮影したらいいかわからなくなる。

タンチョウヅル

<撮影地:日本、北海道、鶴居>

Canon EOS 1DX, Canon EF 400mm f/2.8 L IS II USM + TC 1.4x, f/8, 1/1250s, ISO 200

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学名:Grus japonensis(Ondřej Prosický)

北海道のタンチョウヅルの求愛ダンスが、野鳥の行動のなかでも最も魅力的なショーであるのは間違いない。求愛行動が盛んな2月は、積雪のおかげで特に見ごたえがある。よく知られた場所で、しかも道路のすぐ近くにあるので、撮影環境も申し分ない。

シロカツオドリ

<撮影地:ドイツ、ヘルゴラント島>

Canon EOS 5D Mark II, Canon EF 400mm f/2.8 L IS II USM, f/3.5, 1/400s, ISO 200

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学名:Sula bassana(Ondřej Prosický)

ドイツの海岸近くにあるヘルゴラント島には、シロカツオドリがコロニーを作っている。特に早春(4月)には、求愛行動や巣材を運ぶ姿など、最高のシャッターチャンスに恵まれる。オレンジ色に変わっていく海を背景にすると、心を揺さぶられる1枚が撮れる。

トウゾクカモメ

<撮影地:ノルウェー、ルンデ島>

Canon EOS 20D, Canon EF 400mm f/5.6 L USM, f/7.1, 1/200s, ISO 400

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学名:Catharacta antarctica(Ondřej Prosický)

北極地方の短い夏、ワタスゲの花が咲くルンデ島では、トウゾクカモメが巣を作る。巣はワタスゲのなかに隠れているので見逃してしまいがちで、うっかり驚かせてしまうこともある。そんなとき親鳥は、卵を抱えたまま翼を上げて侵入者を追い払おうとする。

コンゴウインコの交配種

<撮影地:コスタリカ、プエルトビエホ>

Canon EOS 1DX Mark II, Canon EF 400mm f/2.8 L IS II USM, f/5.6, 1/2000s, ISO 800 


学名:Ara macao × Ara ambig(Ondřej Prosický)

コスタリカの町、エレディアに近い広大な農場(フィンカと呼ばれる)の持ち主は、生涯を通じて大型の美しいコンゴウインコの保護に力を尽くした。彼が自分の地所に置いた巣箱には野生のインコが訪れ、2種類のインコが頻繁に交配している。おかげでコンゴウインコとヒワコンゴウインコの交配種という珍しいコンゴウインコを撮影できる。私は毎年この地を訪れているが、ここでは鳥が飛んでいる姿を撮れるチャンスもある。

翻訳・編集=小林綾子/S.K.Y.パブリッシング 構成=石井節子

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