フォーブス ジャパン編集部 エディター


Progateは国内での基盤を固めた後、いち早く海外展開に着手。2017年10月には英語版、2018年5月にはのiOS/Androidアプリの英語版をリリース。そして2018年9月にはインドに現地法人を設立している。加藤によれば、インドは進出から1年半でユーザー数は10万人ほどになっているが、同時にサービス展開の難しさも感じているという。

「日本でProgateが浸透した理由のひとつに“言語の壁”があります。日本は日本語がメインなので競合もあまりおらず、『プログラミングを学び始めるならProgateを使おう』という風潮も出来上がってきているかな、と思います。ただ、インド人の多くは英語を話せるので、UdemyやCourseraが競合になってくる。そういった展開の難しさはあります。

とはいえ、海外のプログラミング学習サービスも完全に根付いているわけではないので、僕たちは大学生たちを対象にコミュニティを構築し、シェアをとっていきたいです。今年中には会員数の15万人到達を目指し、有料化もやっていければと思っています」

エンジニアが不足し、学習の選択肢が少ないインドネシア


インドにサービスを展開する中、なぜProgateは新たにインドネシアに進出することにしたのか。その狙いを加藤は次のように語る。

「まずは言語の壁があることが大きかった。現地のエンジニアになりたい人たちの多くはがんばって英語を勉強して海外のサービスを使うか、もしくは現地のクオリティがそこまで高くないサービスを使うかのどちらかしか選択肢がない。初心者がプログラミングを学ぶ上であまり優しくない環境にあったんです。

また、インドネシアはスタートアップも盛り上がっていて、ユニコーン企業が4社も出ている。スタートアップが盛り上がる市場は日本もそうですが、エンジニアが不足するんです。インドネシア政府もエンジニア不足は問題視しており、プログラミング学習の間口を広げるサービスは求められていると思いましたし、このタイミングで進出できれば、英語圏のサービスに先んじて市場を獲れると思ったのでインドネシアに進出を決めました」

2月14日にはインドネシア法人を設立。インドネシア語にローカライズしたサービスのリリースに向け、現在開発を進めている。

「インドネシアにはすでにオフラインのプログラミングスクールがあるのですが、それは半年で40万円かかってしまう。高所得者層は通えると思いますが、インドネシアも少しずつ中流階級の人も増えてきている、いきなり40万円を払うのは厳しいと思います。そういった人たちにProgateで学ぶ楽しさを届けることができれば、インドネシアでもたくさんの人に興味を持ってもらえるのではないな、と思っています」

米グーグル社が発表したレポートによると、東南アジアのデジタル経済の市場規模は2025年に3000億ドル(約32兆円)に大きく拡大すると予測されており、インドネシアはその中で最大の市場となっている。また、インドネシア政府は東南アジアにおけるデジタル・エコノミーのハブとなるべく、自国のスタートアップを育成、支援する政策を展開している一方で、イノベーションを担うIT人材は2015年から2030年までの間に900万人不足すると推定されており、育成が急務と言われている。

文=新國翔大 写真=小田駿一

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