「廃棄スマホ」からジュエリーを生み出すオランダの起業家

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世界では毎年5000万トンの電子デバイスが廃棄されているが、そのうち70%は埋め立て処分されている。これらのゴミをジュエリーに変える企業が、オランダのデザイナーEva Schreuderと起業家のJosette de Vroegらが運営する「NoWa」というスタートアップだ。

NoWaは、ノー・ウェイスト(No Waste)を意味する名前だ。世界では膨大な量のスマホがゴミとして捨てられるが、中古電子デバイスを扱う企業のBack Marketによると、スマホの内部には高価値な金属が眠っているという。

10万台のスマホに含まれる金の重量は約2.4キロに達し、約25キロの銀や、約900キロの銅が含まれている。

「Back Marketとコラボできて非常に光栄だ。私たちは世界の電子ゴミを減らしつつ、新たなジュエリーを生み出していく」とNoWaの創業者のde Vroegは声明で述べた。

de Vroegは、欧州のリサイクル企業Closing The Loopに勤めていた4年前にNoWaを立ち上げた。同社の究極のゴールは、美しいジュエリーを届けると同時に、人々の環境に対する意識を高めることだという。

「NoWaとのコラボを通じ、私たちの企業は廃棄された電子デバイスに眠る価値を知らせ、人々の小さな努力が環境の改善に役立つことを発信していきたい」とBack Marketの共同創業者のVianney Vauteは述べた。

NoWaのリサイクルジュエリーは、公式サイトを通じて販売されており、初回のアイテム数は100ピースに限定されている。

編集=上田裕資

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