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裁判所に出廷した元グーグルエンジニアのアンソニー・レバンドウスキー(右)(2019年11月、サンフランシスコ)(Photo by Justin Sullivan/Getty Images)

自動運転技術の機密盗用を巡る、グーグル傘下のウェイモとウーバーの法廷闘争は非常に入り組んだ状況にあるが、その一部で進展が見られた。ウーバーはグーグルに対し約1000万ドルの仲裁金を支払うことに同意した。

グーグルはウーバー幹部のリオル・ロンらが、同社傘下のウェイモのエンジニアを不正に引き抜いたと訴訟を起こしていた。ウェイモによると、ロンと元グーグルのエンジニアのアンソニー・レバンドウスキーは2016年1月にグーグルを退社した後、グーグルとの契約を破り、かつての同僚らをウーバーの自動運転部門に引き入れたという。

カリフォルニア州の裁判所は今年1月、ウェイモ側の主張を認める決定を下したが、金銭的な条件はこれまで開示されていなかった。フォーブスが入手した裁判書類から、ウーバー側が、ロンの行いに関し970万ドル(約10億円)を支払うことが分かった。そのうち770万ドルは弁護士費用などの裁判費用だった。

今回の調停はそもそも、ウェイモから機密を盗んだとされるレバンドウスキーにグーグルが、1億2700万ドルの賠償金の支払いを求めるものだった。しかし、レバンドウスキーとグーグルは合意に達していない模様だ。

裁判所はウーバーの貨物輸送斡旋サービスUber Freightの主任を務めるロンが、グーグル在籍時に同社と交わした契約に違反し、グーグルに不利益をもたらしたと判断した。ロン側はこの決定に不服を申し立てていない。レバンドウスキーの弁護士は、今後も法廷闘争を続行すると述べている。

今回の調停は、自動運転技術で先を争ったウーバーと、ウェイモの闘争ドラマの続編と呼ぶべきものだ。ウーバー元CEOのトラビス・カラニックはグーグルの自動運転部門のエンジニアだったレバウンドスキーと結託し、競合のウェイモを追撃しようとしていた。

カラニックは、ウーバーがロボットタクシーを導入することで、会社の長期的な繁栄が約束されると確信し、レバウンドスキーとロンがグーグルを退社後に設立した自動運転トラック企業のOttoを2016年8月に、6億8000万ドルで買収した。

編集=上田裕資

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