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Fighting Pseudoscience


デ・カボ博士らが断続的断食のメリットとして挙げるのは、次のような効果だ。

「血圧、安静時心拍数、コレステロール値(HDL/LD)、中性脂肪値、血糖値、インスリン抵抗性の正常化…そして、アテローム性動脈硬化症に関連のある全身性炎症の軽減と、酸化ストレスのマーカーの数値の改善」

断食は体重の減少にもつながる(その理由は明らかだ)。食べてもいい時間を制限することがもたらす最大の変化は、夕食後にスナック類を食べなくなることだ。それによって、カロリーだけでなく超加工食品(ジャンクフード)の摂取量も減らすことができる。体の中で起きている炎症も軽減することから、関節炎や関節リウマチの症状の改善にもつながると考えられる。

健康効果のカギは「ケトン体」


断食で健康効果が得られるのは、食物を摂取せずにいることで、代謝エネルギー源がグルコースからケトン体に切り替えられるためだとされている。通常の1日3食の生活では、私たちの体は常にエネルギー源としてグルコースを吸収している。そして、体はそのグルコースが使い果たされとき、脂肪酸とケトン体をエネルギー源として使い始める。

さらに、ケトン体はエネルギーを提供するだけではない。デ・カボ博士らによれば、「健康状態の改善や加齢の進行に影響を及ぼすタンパク質と分子の多くの発現と、それらの活動にも関連している」という。

つまり、重要なのは断食によって、私たちの体にときどきエネルギー源の「切り替え」を行わせることだ。絶えず食べ続けている限り、体は喜んでグルコースに依存し、健康効果をもたらすこの切り替えを行うことはない。

編集=木内涼子

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