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JL IMAGES / Shutterstock.com

米テスラの車のセールスポイントとして真っ先に挙げられるのは、「電動駆動」という点だろう。テスラの車は電力網から充電する電池を動力源とするので、言うまでもなくオーナーはガソリンスタンドで給油する必要はない。

したがって、原油価格(ガソリン価格に反映される)が上がるとテスラの先行きは明るくなり、原油価格が下がるとテスラの先行きは暗くなる、と考えられる。だが2020年に入り、実際はそうなっていないことがいよいよはっきりした。テスラはもはや、ガソリンとの関係では評価されていないようなのだ。

テスラの株価は年初には約430ドルだったが、足元(12日現在)では775ドル前後と、1カ月半弱で80%近く値上がりしている。一方、この間に、原油価格の方は新型コロナウイルスなどが懸念材料となり下落している。米国の指標油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の場合、年初の約61ドルから足元では約51ドルと16%超値下がりしている。

原油価格は下落しているのに、テスラの株価は急伸している。さらに言えば、新型コロナウイルスの感染拡大の中心となっている中国で、テスラは最近、現地生産を開始しており、販売面でも中国市場を当てにしている。にもかかわらず、こうした数字の動きになっているのだ。

市場がかつてテスラをガソリン車に代わる車の会社と見なしていたとするなら、もうそういう見方はされていないのは明らかだ。テスラはまったく別の存在になっている。市場関係者はもはやテスラに関して、原油価格が下がっていることも、中国での大規模な投資がウイルス禍に巻き込まれようとしていることも、気にしなくなっているようだ。

編集=江戸伸禎

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