メーガン妃を起用の英女性誌「ヴォーグ」が記録的売上を達成

メーガン妃(Photo by Samir Hussein/WireImage)

間もなく英王室を正式に離脱する予定のメーガン妃(メーガン・マークル)をゲスト編集者に起用した、雑誌「ヴォーグ(Vogue)」英国版の昨年9月号が、記録的売上を達成したことが明らかになった。

同誌の編集長のEdward Enninfulは2月14日のインスタグラムの投稿で、9月号がわずか10日間で書店の棚から消えたと明かした。

「Forces for Change」と題された英国版ヴォーグの表紙には、ヤラ・シャヒディやサルマ・ハエックら15人の影響力の高い女性のポートレートが掲載された。英国版ヴォーグは王室とのつながりが深いことで知られ、古くはダイアナ妃やケンブリッジ公爵夫人のケイト・ミドルトンらも表紙を飾っていた。


英国版ヴォーグ昨年9月号の表紙

編集長のEnninfulによると、9月号の売上は過去10年で最大だったという。2018年8月のWWDのレポートによると、英国の女性向けメディアのデジタル及びプリント版の購読者数が年間約5%のペースで減少する中で、英国版ヴォーグは前年比で約1%の伸びを記録していた。

ヴォーグの発行元の米コンデナストは、雑誌「Glamour」や「Teen Vogue」のプリント版の発行を停止し、デジタル版のみのオペレーションに移行しようとしている。

英国版ヴォーグのプリント版の発行部数は現在19万2000部で、読者数は86万1000人とされている。同誌は2017年にEnninfulが編集長に就任して以来、部数を伸ばしている。コンデナストの2018年の税引前利益は320万ドルで、前年の1700万ドルの赤字から急回復していた。

季節の変わり目の9月は、年間を通じて最も女性誌が売れる月として知られている。ただし、英国の雑誌の読者数は急減している。Statistaのデータによると英国では2011年に8億2000万部のプリント版の雑誌が販売されたが、2018年には3億7300万部まで減少した。


ゲスト編集者に起用されたメーガン妃

英国版ヴォーグ9月号の成功は、サセックス公爵夫人として知られるメーガンをゲスト編集者に起用したことでもたらされた。メーガンとヘンリー王子の夫妻は先月、王族としての称号を返上すると発表した。夫妻は現在、カナダや米国を旅行中だが、報道によると3月に英国に戻り、王族としての最後の務めを果たす予定という。

編集=上田裕資

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