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失業率が低水準を維持する中、現状の仕事に甘んじる気持ちが出やすくなっている。今の仕事はなかなか良く、給料も悪くない。さらに立派な肩書も付いている。そんな中でリスクを冒したり、パーソナルブランドに投資したりする必要はあるのだろうか──と。

しかし現実として、安定した仕事など存在しない。好景気であっても、ウィーワーク、ダイムラー、モルガン・スタンレーのように数千人規模の解雇を実施する企業もある。就職をめぐる状況もまた変遷してきた。一つの企業に就職して骨を埋める時代はもう過去のもの。転職が当たり前になった今、キャリアアップの道はもはや直線ではない。これまで出世の「階段」と呼ばれていたものは今や、ジャングルジムに近いものになっている。だからこそ、自分のキャリアの最高経営責任者(CEO)になることが、かつてなく重要になっているのだ。

安定した仕事などない


かつて企業は従業員に対して忠誠を尽くし、従業員も企業に忠誠を誓っていたが、今はそれもなくなった。あなたは自分のキャリアのCEOとして、安定した仕事など過去のものだということを認識する必要がある。

その理由の一つに、日々のテクノロジーの進化がある。米国では既に、ロボットが人間の従業員に置き換わっている工場もいくつかある。マッキンゼーの調査によると、保険営業や経理、住宅ローン仲介業の仕事の大部分は自動化が可能なルーチンワークだという。

また、今は多くの企業がフルタイム社員よりも臨時雇いやパートタイムの従業員を雇う方向にシフトしている。これはコスト削減が大きな理由だ。ある調査によると、ギグワーカーを採用している企業の43%が人件費の少なくとも20%を節約できたという。

転職が新たなスタンダードになった


リンクトインが実施した調査によると、人が大卒5年以内に勤める企業の数はここ20年間でほぼ倍増している。その理由の一つは、より高い役職と高い給与を得るためには転職が最も手っ取り早い方法だからだ。昇給幅が3%程度なのに同じ企業に勤め続けると、結果的に大金を失うことになり、仕事の将来が約束されることもない。

転職すべきもう一つの理由として、人がワークライフバランスや学習・成長の機会を欲していることがある。さらに、現代の労働者は以前よりも流動性が高い。米国の若手社会人8000人を対象とした調査では、自分に合った企業や役職のためなら転居すると答えた割合は89%に上った。

編集=遠藤宗生

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