謝罪は弱さの証ではない 謝ることの大切さ

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では、衝動的な人(自制心の弱い人)は謝らない傾向にあるのだろうか? そうとは限らないが、自制心の低い人は、自分の行動が周囲に与える長期的な影響をうまく予測できない傾向にある。ただ、そうした人が自分には謝罪が足りないことに全く気づかないというわけではない。むしろ、衝動的な人の多くは、自分が無礼な言動をした直後に謝らなかったことについて、自責の念に駆られる。それでも、自分が無礼を働いたと気づいた後に謝るとは限らない。それは主に、恥の意識のせいだ。

自制心の低い人が、自分が無礼な行動をしたこと、そして謝るべきことに気づくには、どうしたらよいだろうか? そうした人に対してはまず、あなたの言動のせいで自分が傷ついたと伝えるのが良いスタートだ。さらに相手に対し、謝罪と今後そういった言動を繰り返さないことを求めていると伝えるのもよいだろう。

自分の言動が不適切で無礼だったと感じたり、相手が感じている痛みを認めたいと思ったりしているのなら、ためらうことなく謝ろう。謝罪は自分の弱さではなく、心の知能指数と共感力が高いことの証となる。

編集=遠藤宗生

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