Blassは通信業界の匿名筋から得た情報として、アップルの新型端末のリリース日が「3月中旬」になると述べた。さらに、サムスンのGalaxy S20の発売日が3月6日としていたが、サムスンの公式発表でこれが事実であることが確認された。
Fast Companyも新型iPhoneの発売が3月中旬に迫っていると伝え、「新端末向けの部品の製造も追い込み段階に入っている」と報じた。新型肺炎の感染拡大の影響が懸念される中で、発売に向けた動きは急ピッチで進んでいるようだ。
ただし、Fast Companyの記事で最も注目すべきポイントは、iPhone SE2と呼ばれる最新端末の価格が399ドルになると報じられた点だ。これは2016年のSEと同じ価格を意味する。
SE2のスクリーンサイズはオリジナルよりもわずかに大きい4.9インチになり、iPhone 8に類似した仕様になるという。また、この端末はFace IDではなくTouch IDを搭載し、チップにはiPhone 11シリーズと同じA13 Bionicを採用するという。さらに、メインカメラはシングルレンズ仕様になるという。
Fast Companyによると、SE2はカメラ性能と動作速度の2つの点において、世界で最も高性能な小型スマートフォンと呼べる存在になるという。これほどのスペックの端末が、iPhone 11のエントリーモデルを300ドルも下回る価格で発売されることになる。
399ドルでは利益が出せないのではと心配になる人もいるかもしれないが、Fast Companyはそれを否定する。アップルはSE2においても50%以上のマージンを確保し、さらにサービス部門に新たな顧客を招き入れることで、利益拡大を狙っている。
アップルにとっても顧客にとっても、この端末はウィンウィンなデバイスになりそうだ。