ビジネス

2020.03.09

イーロン・マスク、ウィキペディアの「自分項目」に不満を表明

イーロン・マスク(Photo by Pascal Le Segretain/Getty Images)


投資するのは「自分のアイデア」


マスクは自分のツイッター投稿の後に、「自分への『投資』は自腹で行い、自分でもやりたくないような事業支援を他者に頼むことは望まない」とコメントした。これは素晴らしく、考慮に値する主張だ。


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マスクが有名になったのはある意味、自分のアイデアに資金提供したからだ。他者のアイデアに資金提供をしたからではない。彼は他人にハードワークをさせておいて、現金をかき集めるような他人行儀でよそよそしいビジネスパートナーになることを潔しとはしない。自分のオフィスに簡易ベッドを持ち込み、そこに寝泊まりして日に12時間、何日も働く人物として知られている。

私の見方では、これこそが真に重要な投資方法であり、自分自身の骨身を賭けた投資だ。新規のベンチャーに資金を投じることこそが、貴重な自らの時間と労力と知力を投資する行いであり、精神的な痛みを伴うなのだから。

私たちの多くにとってマスクは、あるべき投資家の理想であり、稀有な存在だ──。少なくとも中にはそう思う人がいるはずだ。彼こそ、真の投資家といえるかもしれない。

翻訳=かわのひろこ 編集=石井節子

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