外国人が選ぶ2010年代傑作日本アニメ10選。『進撃の巨人』も

(c)2012 綾辻行人・角川書店/「Another」製作委員会

2010年代は世界の日本アニメファンにとって、今後も古典として語り継がれる名作が数多く生み出された、豊作続きの10年だった。米フォーブスではその中から「1年ごとに5作品」、合計50本の傑作を厳選する。50本以外以外にもいずれ劣らぬ珠玉ぞろいで、紹介できないのが残念だ。今回は2012年と2013年のベストアニメを紹介する。

2012年


『Another(アナザー)』(P.A.WORKS)


不気味な雰囲気の濃いホラーだが、絵のタッチはソフトで抑え気味なのがいい。原作は綾辻行人の同名小説。

とある中学校の、呪いをかけられたクラスで起きる怪現象。映画『ファイナル・デスティネーション』ばりに次々と死者が出るなか、生徒たちは生き残りをかけて呪いの謎を解いていく。ショッキングな描写と意外な展開で、誰が最後まで生き残るのか予想がつかない。


(c)2012 綾辻行人・角川書店/「Another」製作委員会
(本作品については現在、「コンプリートBlu-ray BOX」が発売されている)

『男子高校生の日常』(サンライズ)


いたって普通な男子高校生たちが送る、何の変哲もない日々の暮らしのなかの笑いがぎゅっと凝縮されたコメディ作品だ。

登場する女子高生はなぜか全員乱暴もの。主人公たちのジョークが、朝の通学路、だらだら過ごす放課後、それぞれの場面でどんどん増幅され、最後に大きな笑いがドカンと起きる。

高校生活を経験した人なら誰でも「あるある」と言いたくなるギャグアニメだ。

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男子高校生の日常は笑いにあふれている(https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784757528062)

『新世界より』(A-1 Pictures)


終末世界を舞台にした、ホラーテイストあふれる作品。原作は貴志祐介の同名小説。

まずは1000年後の平和な世界が独特のテイストで描かれるが、話が進むうちに不穏な空気が濃厚に漂いはじめ、ユートピア的なイメージは徐々に歪んでいく。この時代の日本が科学技術を捨てて農業社会に回帰し、死と隣り合わせの危険な国となってきた理由も明らかになる。

当然、主役の子供たちは過去に興味を抱くのだが、その好奇心こそがまた、予想せぬ危険を招く。やがて物語は、子供たちの絶望的なサバイバル劇へと変貌する。

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1000年後の日本を舞台にしたSF(https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784063951424)
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翻訳・編集=黒木章人/S.K.Y.パブリッシング

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