外国人が選ぶ2010年代傑作日本アニメ10選。『進撃の巨人』も


『Free!』(京都アニメーション)


高校の水泳部を舞台にしたハートフルな物語で、もともとは、京都アニメーション(京アニ)制作の別の作品のなかでCMとして放送された。第3期までつくられ、劇場版も4作製作されているが、中では部の設立と部員たちの葛藤や励まし合う姿を描いた「第1期」がとりわけ必見だ。部員たちの不安や苦悩を描きながらも、明るい画面のなかの彼らはつねに元気溌剌としている。


(c)おおじこうじ・京都アニメーション/岩鳶高校水泳部(『Free!』というタイトルは水泳の”自由形”から)

『ガンダムビルドファイターズ』(サンライズ)


「ガンダムシリーズ」は、「モビルスーツ」なる強力なロボット兵器と戦争の恐怖というシリアスで暗いメッセージを打ち出してきた。しかしこの作品は一転、ガンダムのプラモデル(ガンプラ)を組み立てる喜びを伝える、明るい物語に仕上がっている。

主人公のセイと仲間たちは兵士ではなく学校の生徒で、放課後に作ったガンプラをシミュレーションゲームで操り、バトルを展開する。ユーモアと優しさと友情にあふれるこの作品だが、ファンなら、「隠れキャラ」として登場する過去のシリーズ・キャラクターたちも見逃せないはずだ。

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ガンプラを組み立てる『ガンダムビルドファイターズ』の登場人物(https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784041031070)

『ラブライブ!』(サンライズ)


9人の女子高生がスターになるまでを描く、いわゆる「アイドルもの」アニメのメガヒット。

主人公の高坂穂乃果は、自分の通う高校の廃校計画を阻止するために「スクールアイドルグループ」の結成を思いつく。それぞれ個性的な8人の仲間を持ち前の根気強さと人懐っこさでまとめ上げ、みんなでステージに立つ喜びを見いだしていく。

最高の歌と音楽、そしてゆっくりとではあるが着実にトップスターへの階段を昇っていく9人の少女の感動的な成長ぶりに、夢中になることまちがいなしの傑作だ。

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アイドルを目指す、『ラブライブ!』の9人の女子高生たち(https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784049129380)

(今回は選ばれなかったが、2013年ではこの作品にも注目だ。『キルラキル』(アニプレックス他)『サムライフラメンコ』(マングローブ)『たまこまーけっと』(京都アニメーション)『弱虫ペダル』(トムス・エンタテイメント))

翻訳・編集=黒木章人/S.K.Y.パブリッシング

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