企業価値1.3兆円突破の新興クラウド企業「Snowflake」の実力

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昨年10月にはIPOについて言及


顧客には、ドアダッシュやネットフリックス、オフィスデポ、ヤマハが含まれる。その後、顧客数は急増しており、同社によると昨年10月時点で2500社に達したという。

この数年、Snowflakeは市場シェアを拡大させるために積極的に資金調達を行ってきた。2018年1月にはセコイア・キャピタルが主導し、ICONIQ CapitalやAltimeter Capitalが参加したラウンドで2億6300万ドルを調達している。このときの評価額は15億ドルだった。

その9カ月後には、再びセコイア・キャピタルやICONIQ、Altimeterを含む既存投資家から4億5000万ドルを調達した。このラウンドには、他にCapital One Growth Ventures、Madrona Venture Group、Meritech Capital、Redpoint Ventures、Sutter Hill Ventures、Wing Venture Capitalが参加した。今回のラウンドも含めた累計調達額は14億ドルに達する。

ピッチブックによると、今回のラウンドを主導するDragoneerは、CompassやDatabricks、ドアダッシュ、Gusto、Nubank、Procore、Robinhood、UiPathなどのテックユニコーンにも出資をしている。

既に上場しているテック企業では、アトラシアンやEtsy、スラック、Snap、スポティファイ、ウーバーなどにも出資している。

Slootmanは、昨年10月のインタビューでIPOについて「Snowflakeは株式を上場するために必要な規模と成長スピードを備えている」と述べていた。

「当社は近年のテック業界で最も成長スピードが速い会社だ。エンタープライズ向けテック企業の中では、過去を振り返っても他に類を見ない成長性を実現している」と話していた。

編集=上田裕資

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