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レイの出生に関する急な方向転換についての質問に対しては、こんな返答だ(以下ネタバレ注意)。

「出生の秘密があれで明らかになったとは、僕たちは思えなかったんだよ。エピソードVIIでレイが見たビジョンはかなり悩ましいからね。あの酒場で見たビジョンの、両親が惑星を去っていくシーンは。それに『最後のジェダイ』の出来事はエピソードVIIの出来事の直後に起きたものだ。つまり、48時間の中で、レイのフォースは親から受け継いだことになったかと思うと、翌日には『きみの両親は何者でもなかった、ガラクタ漁りだった、何も関係なかった』ってことになる。それだと話が簡単すぎると僕たちは考えた。レイが何年も両親に焦がれ続けてたってことを考えるとね。もっと何かがあるはずじゃないかと思ったんだ」

この説明を聞いても、この件に対する私の見解はほとんど変わらない。J.J.と他の脚本家たちは、彼らが用意したレイの出生の設定(『フォースの覚醒』では、スカイウォーカーかケノービの秘密の血縁者らしき可能性があった)をライアン・ジョンソン(訳注:『最後のジェダイ』の監督)が台無しにしたことに激怒して、レイは何者でもないというジョンソンのアイディアを破棄し、それはダークサイドによる罠だったということにして、突貫工事で調整せざるを得なかったのだ。

スター・ウォーズは「おとぎ話」━━?


そんな事情で、レイの両親が本当は娘を愛していたが、娘を守るための方法が辺境の惑星で子どもをいじめる「ジャンク屋」に娘を売ることだった、なんていう荒唐無稽なシチュエーションになったというわけだ。これは、オビ=ワンがルークを親戚に預け、そばで見守っていたことや、レイアを王位に就かせることで彼女を守ったこととはまったく違う。明らかな破綻があるし、テリオの説明はそれを何も解決していない。

「ライアンは映画制作側にもキャラクターにも、一種の試練を用意したんだよ。終わりの時点で全員ほとんどゼロの状態にする、っていう。ストーリーテラーとしては、手元にある道具をぜんぶ使ってそこからの展開を始めなくちゃならない。たくさんの疑問があって、まったく答えが出ていないわけだからね。だから僕たちは、ストーリーのいくつかの側面を改めて拾ってくる必要があったし、銀河で起きたことをちょっとばかりひねり出す必要もあったかもしれない」

この発言は、パルパティーンの件がいつ「プラン」に入ってきたのか、という質問への返答だ。明らかに、そんなプランはなかったと語っている。スノークを殺してレイの出生の秘密を抹消したライアン・ジョンソンの尻ぬぐい(彼らの目から見て)をするべく、古いコミックからアイディアを引っ張り出さざるを得なかった、と語っているのだ。

インタビュー最後の発言はこうだ。

「僕たちは、スター・ウォーズのことをおとぎ話だと思ってる。双子の2人のうち1人は農家の子になって、1人がお姫様になるみたいな。レイは両方ってことだね」

これにはもう二の句が継げない。ゲラルト(訳注:ネットフリックスのドラマ『ウィッチャー』の主人公)みたいに「ふむ……」とうなり黙りこむしかない。

もうインタビューの話はやめよう。充分だ。さっさと『クローン・ウォーズ』のシーズン7か、『マンダロリアン』のシーズン2(訳注:ともに『スター・ウォーズ』のスピンオフ・ドラマ)の話に移ろうじゃないか。

翻訳=上原裕美子

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