扱いが難しい危険な同僚 見分けて避ける4つのコツ

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「危険動物、ハイエナ、近くに寄らないこと」との看板が明確に掲げられているのに、なぜ鉄格子の間から手を入れる人がいるのかを私は全く理解できなかった。とても頭がおかしく向こう見ずで、自己破壊的なことに思えたからだ。こうした人は必ず、指の先をかみちぎられてしまう。

しかし、私はコーチとしての訓練を受ける前、仕事でこのような行為を止めることができずにいた。「難しい」と評判の人たちと、故意に、それも一度以上一緒に働いたのだ。頑固で好戦的・独善的でいじめ好きな人、あるいは人の手柄を横取りすると悪評がある人物と出会ったとき、私はこの人を救出したいと強く思うことが頻繁にあった。

私はこうした人物が危険であることを理解していたが、同時に相手が何かに捕らわれたり、打ちひしがれたりしているのが見えた。私は一部、嫌なやつと仕事をすることにはやりがいがあるかもしれないとさえ信じていた。

私の後悔は、ハイエナのおりの中に指を突っ込んだばか者と変わらなかった。私は過去に血が出るまでかまれた人がいることを理解していたが、私は自尊心から、このかわいそうな動物を飼い慣らし、さらには解放するのにさえ必要な強さやスキル、勇気が自分にあると確実に考えていたのだ。

この話がどのような結末になるかは既に分かっている。私は指の先をかみちぎられ、心身衰弱した難しい相手は、まさに私のような誇りを持った次のばか者をかみに行ったのだ。

自己満足に陥る前に、次の点を自問してほしい。相手に同情したからということが一部理由で、誰かを採用したことはあるだろうか? 非常に賢いが中年で潜在能力を発揮できておらず、とても創造的なのになんとなく他者を遠ざけているように見える人だ。また、非常に能力が高いように見えるがずっと交際者がおらず、親と同居するなどプライベートがうまく行っていない人かもしれない。

年配の人や太った人などへの自分自身の割と意識的な偏見と闘っている場合や、非常に賢く知的な一方で個人としての魅力がない候補者の場合はどうだろう? さらに、あなたが尊敬する人(実は、あなたと同じように人を助けたい衝動や盲点を持っていて、あなたはそのことを知らなかった人)から紹介された人材はどうだろう?

私は、プロのコーチとして訓練を受け資格を持つ今、こうした危険で扱いづらい人たちが、迫害者と犠牲者の両方を求める「救出者」としての私のニーズを満たしてくれていたことを理解している。

私はもう二度と、「危険人物」のサインを無視しない。ここでは、こうした人にかまれないようにする4つのコツを挙げる。
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翻訳・編集=出田静

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