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米国のカジノ大手「ウィン・リゾーツ」は2月6日の2019年第4四半期決算発表の場で、新型コロナウイルスの感染拡大でマカオのカジノを閉鎖したことにより、1日あたり最大260万ドル(約2億7500万円)の赤字を出していると述べた。

中国政府は感染拡大を阻止するため、マカオのカジノの営業停止を要請した。ウィンはマカオでのカジノ営業は停止したものの、ホテルやレストランでは限定的なサービスを提供している。

ウィンのマット・マドックスCEOによると、年間で最も集客が見込めるこの時期に休業することにより、1日あたりの損失額は、240万ドルから260万ドルに達する見込みという。同社は合計で3万1000人を雇用しているが、損失の大半はマカオで雇用する1万2200人の賃金に絡むものという。

マドックスCEOは同社の従業員の健康と安全を第一に考えていると述べた。「マカオや中国当局の担当者らとは密接な協議を進めている。彼らの判断を尊重している」と彼は決算発表の場で述べた。

1日あたり260万ドルという損失は決して小さなものではないが、経営陣はこの危機を乗り切れることに自信を深めている。「それがいつになるかは明言できないが、オペレーションはいずれ通常の状況に戻るだろう」とマドックスは述べた。

今回のウィンの報告を受けて、ウィン・リゾーツの株価は2月7日に4%近い下落となった。同社の株価は2020年に入り、10%以上も値を下げている。

「マカオでの事業は今後、急回復を遂げることが予想できる。事態が収束すればツーリズム関連の需要は大きく高まる。長期的観点からマカオの事業の今後は明るいと考えている」とマドックスは続けた。

ウィン・リゾーツの幹部は、感染拡大の影響にもちこたえるための十分な資金を確保していると述べた。同社CFOのCraig Billingsは「当社の手持ちの現金は潤沢だ。マカオでの事態に向けて約20億ドルの資金を確保している。これだけの資金があれば、カジノの閉鎖が続いても問題はない」と話した。

編集=上田裕資

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