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2020.02.08 10:00

感染拡大で悲鳴をあげる中国のスタートアップ経営者たち

Getty Images


スタートアップの倒産が連鎖する危険


しかし、大手企業らが最終的には生き残り、回復が見込める一方で、小規模なスタートアップは生死の瀬戸際に追い込まれている。広州市本拠のコンサルティング企業、iiMedia Research創業者のZhang Yiは「スタートアップ企業の倒産が連鎖しても不思議ではない」と話した。北京の投資企業EC CapitalのAnd Wang Ranも、「小規模なスタートアップは、あらゆるオプションを検討すべきだ」と述べる。
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「事業規模の縮小や、オフィスの移転、リストラも視野に入れるべきだ」とWangは先日のブログで書いた。「この状況を生きのびた企業だけが春を迎えられる」

中国政府もいくつかの対応策に乗り出した。中国人民銀行は、感染拡大の影響による株価の暴落を防ぐため2月3日、株式市場に1740億ドルを供給した。地方政府も家賃の課税控除や、レイオフされた人々への税金の払い戻しなどを検討中だ。

しかし、この危機から脱するためには、感染拡大を食い止めることが何よりも必要だ。「この状況が長引けば長引くほど、企業が被るダメージは大きくなる。感染拡大が何カ月も続けば壊滅的な状況に陥ることになる」とiiMedia ResearchのZhang は話した。
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スタートアップの経営者はあらゆる手を尽くして、打撃を最小限に抑えようとしている。Black LakeのZhouはサービスの提供価格を引き下げ、特に感染拡大の影響が大きいエリアの工場向けには大幅なディスカウントを行っている。

上海の別のソフトウェア企業、YoushupaiのZhou Wenyuもマーケティング費用を削減し、第1四半期に見込んでいた売上を第2四半期以降に繰り越すことにした。

マーケティング企業Infinite Luxuryを運営する女性起業家のJoanne Tangは、海外企業からの受注を伸ばそうとしている。「私たちは今、非常に厳しい状況に直面している。感染拡大がいつまで続くのかを慎重に見極める必要がある。けれど、何もせずにじっと立ち止まっていてはならない」と彼女は話した。

編集=上田裕資

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