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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

TOYOTA グランエース

このクルマのサイズを見れば、一見逆輸入車に見えるけど、実は日本で生産している。存在感抜群のアルファードが何とも小さく見えてしまう。海外ですでに市販されているトヨタ最大のミニバン「グランエース」(日本名)がいよいよ日本に上陸し、業界を圧倒している。

昨年5月、台湾で「ハイエース・マジェスティ」として販売されたこの車は、同年8月にはタイで「ハイエース・グランビア」として発売され、いまやかなりの人気者になっている。トヨタの話によると、グランエースはインバウンドの観光客の送迎車が1つの大きな目的であり、五輪の選手たちの送り迎えでの利用も想定しているという。

日本では昨年11月に発売が始まり、すでに意外なヒットとなっている。2020年に割り振られたのは600台だが、1月末ですでに950台の受注が入った。さらに同車はこれから、アジアを中心に計80か国にも輸出するとトヨタは言っている。

グランエースならではのシートに注目


まずはデザインをチェックしよう。正直にいうと、アルファードを巨大化したような印象を受けるが、グランエースのグリルの方がさりげない3本スポークを持っているので、アルファードの忙しいグリルより高く評価しよう。

インテリアはとにかく広い。6人乗りの3列シート仕様「プレミアム」と、8人乗りの4列シート仕様「G」の2タイプが用意されている。自動のスライドドアが両側につき、開口幅が1mなので、乗り降りが楽と言いたいところだけど、そうではない。例えば、ヴォクシーのようなミニバンの床高が380mmなのに対して、グランエースは645mmとかなり高くなる。高齢者には乗り降りしにくいかもしれない。



ところで、グランエースの最も優れた特徴はなんと言っても、ビジネスクラス並みのゆったりとしたシートだ。素材も上質な本革を使用している。

高級感を求める人は、「プレミアム」を選ぶべきだろう。2列目ならびに3列目の4席が、程よいホールド感のあるエクゼクティブ・パワーシートとなっており、その座り心地がとても良い。僕も座ってみたけれど、これなら長距離クルージングも大丈夫だ。

また、それぞれのシートにロングスライド機構やパワーリクライニング機構、パワーオットマン、快適温熱シート、格納式テーブルを完備。操作には少し慣れが必要かもしれない。

文=ピーター・ライオン

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