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アップルは今年秋にリリースするiPhone 12で大幅な機能刷新を行うと期待されているが、その登場を待たずして、巨大な進化の前兆が見えてきた。

ニュースサイト9to5Macによると、アップルが2月5日に開発者向けにリリースしたiOS 13.4ベータ版から、iPhoneやアップルウォッチを自動車の鍵として使えるようにする機能「CarKey」に関する記述が見つかったという。

これが実現されれば、自動車業界にも大きな変革をもたらすことになりそうだ。iOS 13.4の一連のコードからはCarKeyが、アップルペイと同様の生体認証機能を持ち、iPhoneやアップルウォッチで自動車のドアロックを解除し、エンジンを始動できるようになることが読み取れる。

さらに、非常時に用いるCarKey Expressモードや、家族や仲間とキーをシェアする機能も用意されている。9to5Macによると、この機能は今後の4週間から6週間のうちにiOS 13.4で利用可能になる見通しという。

アップルは、モバイルデバイスと自動車の連携に関する業界団体、The Car Connectivity Consortium (CCC)に以前から参加していた。

CCCは、近距離無線通信(NFC)ベースのデジタル・カーキーの普及や規格統一を推進しており、BMWやGM、ホンダ、現代、フォルクスワーゲンらが参加している。さらに、LGやパナソニック、サムスンなどの電子機器メーカーも名を連ねていた。

CCCはさらに、BLE(Bluetooth Low Energy)とUWB(超広帯域無線)の組み合わせをベースとした、新たな規格の策定にも乗り出している。ここで注目したいのは、アップルのiPhone 11シリーズが、他のスマホメーカーに先駆けてこのUWB対応になっていることだ。iPhoneのマーケティング資料でUWBは「リビングルームのGPS」と呼ばれていたが、これまで具体的な用途は明示されてこなかった。

しかし、CarKeyの存在が発覚したことで、巨大な可能性が開けたことになる。テスラも既に同様なテクノロジーを実用化しているが、アップルのCarKeyは複数のメーカーをまたいで利用可能で、カーシェアリングなどでの活用も想定できる。

今年秋のiPhone 12にも大いに期待したいが、今からわずか数週間後のiOSのアップデートで、iPhoneユーザーらは無料で、革新的なテクノロジーにアクセス可能になる。

編集=上田裕資

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