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スポティファイは2月5日、スポーツ関連のポッドキャスト番組を配信する「ザ・リンガー」を買収すると発表した。ザ・リンガーはスポーツ専門チャンネルESPNの元アナリスト、ビル・シモンズが運営する企業で、30以上のポッドキャスト番組を抱えている。

スポティファイは近年、ポッドキャストに注力を進めており、昨年は4億ドルをこの分野の買収に注いでいた。ザ・リンガーの買収にあたっての金額は開示されていない。

2019年2月、スポティファイは「The Cut」や「StartUp」などの人気ポッドキャスト番組で知られるギムレットと買収交渉中と伝えられたが、その後、2億3000万ドル(約253億円)で買収が成立していた。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、ギムレットの2018年の売上は推定1500万ドルとのことだが、ザ・リンガーのポッドキャスト番組も同規模の収益をあげているという。

ただし、ザ・リンガーの事業領域はポッドキャストのみではなく、メディア大手Voxと共同でウェブサイトも運営している。さらに2018年には映画部門を立ち上げ、ドキュメンタリー作品「Andre the Giant」をHBO向けに製作した。

「スポティファイと共に、当社のコンテンツを世界のオーディエンスに届けられることにエキサイトしている」とシモンズは声明で述べた。

シモンズは昨年、フォーブスの「最も稼ぐポッドキャスター」の5位にランクインし、彼のポッドキャスト番組「The Bill Simmons Podcast」は、年間700万ドルを稼いでいた。

1億2400万人の会員を抱えるスポティファイは、音楽ストリーミング分野の首位に立っているが、アップルやアマゾンとの競争が激化する中で、ポッドキャスト市場に巨大な成長余地を見込んでいる。

2月5日のスポティファイの第4四半期決算では、月間アクティブユーザーの16%がポッドキャストを聴取したと述べられ、前年同期比で200%の伸びだった。ニールセンのデータでは、昨年6月から10月の間に、ポッドキャストの聴取人口は11%増加した。1週間に10時間以上ポッドキャストを聴くユーザー数は、44%の増加だった。

アップルは長年、ポッドキャスト配信の主要プラットフォームとして君臨しているが、マネタイズは行っていない。しかし、アップルもその姿勢を改め、今後はオリジナル番組の制作に注力を開始すると報じられている。

編集=上田裕資

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