日本が世界に誇る、歴代アカデミー賞受賞者 最多受賞は映画界を席巻したあの人


1993年(第65回)『ドラキュラ』 石岡瑛子 衣装デザイン賞


ゲイリー・オールドマン、ウィノナ・ライダー、アンソニー・ホプキンス、キアヌ・リーブスなどの名だたる俳優たちが出演した、1992年公開の映画。資生堂やパルコなどの広告も手掛けた石岡瑛子が映画の世界観を荘厳な衣装で表現し、衣装デザイン賞を受賞した。

1999年(第71回)『ザ・パーソナル 黄昏のロマンス』 伊比恵子 短編ドキュメンタリー映画賞


ニューヨークのコミュニティセンターを舞台に、素人劇団の高齢者たちの姿を描いた心温まるドキュメンタリー作品。短編ドキュメンタリー映画賞の受賞は、日本人として初めての快挙だった。

2003年(第75回)『千と千尋の神隠し』 長編アニメ映画賞


日本歴代興行収入第1位、言わずと知れた宮崎駿監督の名作。10歳の少女・千尋が神々の世界に迷い込んでしまい、人間の世界に帰るために奮闘する物語。2020年現在でも日本で唯一、長編アニメ映画賞を受賞した作品となっている。

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宮崎駿 / GettyImages

2009年(第81回)『おくりびと』 外国語映画賞


2008年に公開された映画。監督は滝田洋二郎、出演は本木雅弘、広末涼子など。遺体を棺に納める「納棺師」を仕事とする主人公が、人間の死と愛に向き合う姿を描いた作品。外国語映画賞の受賞は、日本だけでなく世界で大きな注目を集めた。

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本木雅弘 / GettyImages

2009年(第81回)『つみきのいえ』 短編アニメ賞


2008年に発表された加藤久仁生監督による短編アニメ映画で、長澤まさみがナレーションを務めた。水没していく町で暮らす高齢者の姿を描いた作品。たった12分の作品ながら奥行きがあると絶賛され、短編アニメ賞を受賞した。

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加藤久仁生(中央)/ GettyImages

2015年(第87回)宮崎駿 名誉賞


黒澤明監督以来、日本人では24年ぶり2人目の名誉賞受賞。米映画芸術科学アカデミーは宮崎駿監督の受賞理由を、世界的に有名になる前から『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』などのジブリ作品が日本で絶大な支持を受けていたためと説明した。

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スタジオジブリ

2018年(第90回)『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』 辻一弘 メイクアップ&ヘアスタイリング賞


第二次世界大戦中にイギリスで首相を務めていたチャーチルを主人公とし、激動の時代を描いた映画。主演のゲイリー・オールドマンの特殊メイクは辻一弘が施し、その高い技術力が評価されてメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した。

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ゲイリー・オールドマンは主演男優賞を受賞 / GettyImages

文=長澤史佳

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