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グーグルの親会社、アルファベットの時価総額は1月16日に初めて1兆ドル(約109兆円)を突破し、アップル、マイクロソフト、アマゾンに次いで4社目の1兆ドル達成企業となっていた。

しかし、アルファベットの株価は2月3日の第4四半期決算を受けて下落し、時価総額は再び1兆ドル以下に沈んだ。同社の株価は3日の決算発表後に約3%値下がりし、現在の時価総額はおよそ9900億ドルとなっている。

グーグルのコア事業の検索広告の売上成長率は、ここしばらく減速傾向にあり、今回の四半期の売上は過去5年で初めて、予想を下回った。さらに初めて開示されたユーチューブやグーグルクラウドの売上も、期待を裏切るものだったとロイターは報じた。

一方で、アナリストの多くは今後のアルファベットの株価見通しに強気の姿勢を崩しておらず、反発を見込んでいる。ブルームバークのデータでは、アナリストの89%が同社株に「買い」評価をつけ、11%が「ホールド」、0%が「売り」となっている。

アルファベットの株価は昨年、26%のリターンをあげ、12月にサンダー・ピチャイが新CEOに就任したのを受けてさらに上昇した。グーグルの過去10年の成長を牽引したのは、検索ビジネスの堅調な拡大やユーチューブの買収、急速に拡大するクラウド分野への進出、さらには“ムーンショット”と呼ばれる自動運転などの先端的領域への取り組みだった。

しかし、グーグルの広告部門の売上は近年、成長スピードの減速に直面しており、昨年は3つの四半期で売上の伸びが20%を下回った。ロイターによると、それ以前の3年間において20%以下を記録した四半期は1期のみだった。

投資家の信頼を取り戻そうとするグーグルは、今回の決算で初めてユーチューブやクラウド事業の個別の売上を開示したが、その内容も期待に届かないものだった。ユーチューブの2019年全体の売上は150億ドルだったが、アナリストらは250億ドル程度を予測していた。

さらに、グーグルクラウドの売上の伸びも、競合のマイクロソフトのAzureより遅いペースとなっていた。

編集=上田裕資

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