「自分への思いやり」を実践する方法

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境界線を引く


ストレスを感じた時は、自分の体や心が必要としているものを理解し、そのニーズに対して生活とスケジュールを合わせることが大切だ。仕事で大きなプロジェクトに取り組んで時間に追われている時や、単に疲れ切ってしまい休息が必要な時は、重要度の低い仕事や人付き合いの予定を調整したりキャンセルしたりして、自分に必要な時間とスペースを作ること。約束や会議を上手に断ったりリスケしたりする方法を学ぼう。自分のニーズは他人のニーズと同様に大切だ。

自分に語りかける方法を知る


心理学誌サイコロジー・トゥデーは、自分が愛する人と話すように自分へ語りかけることを勧めている。フォーブス寄稿者で精神力トレーナーのエイミー・モリンによると、挫折を感じた時は自分自身を支えるようにコーチすべきだという。「意識して自分に優しく語りかけることで、気分が良くなるだけでなくパフォーマンスも向上する」とモリンは書いている。

思いやりの強い人は、他人に対するのと同じ優しさや同情を自分にむけたがらない傾向にある。まずは自分自身への話しかけ方から始めよう。

完璧さを求めない


セルフコンパッションは、怠惰や甘さと混同されやすいが、実際は大きく異なる。破局に関するコーチングを行い、自らのポッドキャスト番組も手掛けるチェルシー・リー・トレスコットはサイコロジー・トゥデーに対し、次のように語っている。

「セルフコンパッションとは、自分に人間らしくある余裕を与えること。自分の欠点や繊細さ、怠けたり非生産的になったりすることを許しつつ、そうした一時的感情や状態によって自分を定義しないことだ。自分自身についての広い視野を育て、ある晩に自制心を失ったり、週末ずっと家に引きこもったりしたからといって、自分を否定したり、自分のポテンシャルに対する自信を失ったりしないことが大事」

編集=遠藤宗生

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